希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

前期の授業終了!

7月31日をもって、2010年度前期の授業が終わりました。 みなさん、お疲れ様でした。 僕は和歌山大学で6コマ、大阪大学で2コマのすべて異なる科目の授業をこなし、しかも今回はすべてテキストを使わない授業にチャレンジしました。 毎回のプリント作りやCAL…

小学校外国語活動についての読売新聞の記事(7月29日)

読売新聞7月29日付「学力考 第3部」が小学校外国語活動について、面白い事実を明らかにしている。 見出しは、小学校英語 授業を委託 外国人助手の確保懸命 千葉県柏市の小学校で実際起こった(起こっている)話。 6年生の「英語活動」(指導要領では「外国…

7.11英文解釈シンポの報告

7月11日に慶應義塾大学で開催されたシンポジウム「英文解釈法再考:日本人にふさわしい英語学習法を考える」について、同大学大津ゼミ院生の永井さんが、たいへん素晴らしい報告記事を書いてくださっています。 大津研blog ↓ http://oyukio.blogspot.com/201…

ゼミ通信 LaLaLa 13号

ゼミ通信 LaLaLa 13号が届きました。 担当のWakaちゃん、ありがとう。 おしゃれなデザインで素敵ですね。 4年生のみなさん、教員採用試験の第一次、お疲れ様でした。 みなさんの頑張りが報われることを心から祈っています。 前期のゼミでは、英語教育の理論…

教え子を「戦場」に送らないために(2)

朝日新聞の連載「いま、先生は」の第2回(7月20日)は、新任教師の自殺をめぐる内容だった。 静岡県磐田市の小学校教師・木村百合子さんが自家用車内で焼身自殺したのは、市立小学校に採用されて半年後のことだった。 生前、友人宛に次のようなメールを送…

教え子を「戦場」に送らないために(1)

今日は和歌山、大阪などの教員採用一次試験。 しのぶ、もんちゃん、受講生のみんな、どうか頑張ってほしい。 僕の英語科教育法を10年ほどの前に受講し、今は大阪堺市の中学校教員をしているA君に先日会った。 4月に移動した新しい職場が、生徒の「荒れ」で…

本日、和歌山英語教育研究会

すでにご案内しましたが、本日(7月24日)、午後2時より、和歌山英語教育研究会を開催いたします。 どなたでもご参加いただけますので、お集まりください。 日時: 7月24日(土) 14:00~16:30 会場: 和歌山大学 栄谷キャンパス 教育学部棟L-105 キャン…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(9最終回)

英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(9最終回) 今回も、多くの先行研究のお世話になりました。 主要なものを列挙いたします。 感謝を込めて! 主要参考文献 伊藤嘉一(1979)「現代的英文解釈論」『英語教育』6月号、大修館書店 上井磯吉(1915)「文部…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(8)

英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(8) これまでの議論をふまえ、英文解釈法の歴史的意義を総括し、その上で現代的な課題について述べてみましょう。 5. 英文解釈法の歴史的意義 1. 日常生活で英語を必要としない日本人の英語力の骨格を形成し、日本の…

ゼミ通信LaLaLa 11号

ゼミ通信 LaLaLa 11号(7月2日分)がYamahachi君より届きました。 12号と前後しましたが、ご覧ください。 前期の授業も、残すところ各1回。 猛暑に負けず、がんばろう! 教員採用試験組もがんばれ!

7.11慶應シンポのハンドアウトがアップされました。

7.11慶應シンポジウム資料は大津研blogで 7月11日(日)に開催された2010 年度慶應義塾大学言語教育シンポジウム「英文解釈法再考:日本人にふさわしい英語学習法を考える」の配布資料が大津研blogにアップされました。 当日配布されたハンドブックと3人の…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(7)

英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(7) 4. 英文解釈法の現代的課題 いまなぜ、英文解釈法を再考する必要があるのでしょうか。 一言で言えば、会話偏重の「コミュニケーション重視」路線が、子どもたちの深刻な英語力低下を招いている可能性が高いからで…

日本英語教育史学会 第230回 研究例会

日本英語教育史学会 第230回 研究例会 僕も今晩、関西空港から羽田に飛び、例会に参ります。 その前に「トイ・ストーリー3」を観に行かなきゃ! (^_^ 日 時: 2010年(平成22)年7月18日(日)午後2時~5時 会 場: 専修大学神田キャンパス 7号館(大学院棟…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(6)

英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(その6) 3-3. 文部省の行政指導 戦後の大学入試で英文和訳、とりわけ全文訳の問題が減少した背景には、文部省の強力な行政指導がありました。 文部省は、1948(昭和23)年から『学力検査問題作成の参考資料』を作成し…

ゼミ通信 LaLaLa 12号

昨日(14日)は猛烈な雨で、和歌山市内の各所で道路が冠水したり、南海本線や紀勢本線が一部運休したり。 授業は休講。ラッキーどころではなく、楽しみにしていた学生たちの英語動画教材(ショートムービー)の発表会が中止。 おそらく、徹夜で仕上げたろう…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(5)

7月11日の慶應シンポジウム「英文解釈法再考:日本人にふさわしい英語学習法を考える」が終わりました。 5時間半におよぶ長時間の講演と討論におつき合いくださったみなさんに、厚く御礼申し上げます。 壇上から拝見した聴衆のみなさんの熱心な様子が、今で…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(4)

英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(その4) 7月11日に慶應義塾大学三田キャンパスで開催される言語教育シンポジウム「英文解釈法再考:日本人にふさわしい英語学習法を考える」のレジュメの改訂増補版(その4)です。 2-4. 英文解釈における和訳の位置 …

7.10 第11回英語教育総合研究会

第11回 英語教育総合研究会(大阪大学) 下記の日程で開催されます。 僕は「日本の外国語教育政策の裏側」と題してお話しします。 経団連などの英語教育ド素人が政治献金で政策を操ってきた実態を報告します。 終わると伊丹空港から羽田に飛び、翌11日は慶應…

2010年度 第2回和歌山英語教育研究会

2010年度 第2回和歌山英語教育研究会 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。 さて、標記研究会・総会を下記の通り開催致します。 関心のある方なら、どなたでもご参加いただけます。 万障お繰り合わせの上、ご参加お願い申し上げます。 和歌山英…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(3)

英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(その3) 7月11日に慶應義塾大学三田キャンパスで開催される言語教育シンポジウム「英文解釈法再考:日本人にふさわしい英語学習法を考える」のレジュメの改訂増補版(その3)です。 ーーーーーーーーーーーーーーー…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(2)

英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(その2) 7月11日に慶應義塾大学三田キャンパスで開催される言語教育シンポジウム「英文解釈法再考:日本人にふさわしい英語学習法を考える」のためのレジュメ(その2)です。 このシンポの「ハンドブック」(PDFファ…

7.11慶應シンポ 英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(1)

英文解釈法の歴史的意義と現代的課題(その1) 7月11日に慶應義塾大学三田キャンパスで開催される言語教育シンポジウム「英文解釈法再考:日本人にふさわしい英語学習法を考える」がカウントダウンとなりました。 予想をはるかに上回るペースで定員200名の…