希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

済州島の魅力

8つある締切原稿をものともせず、韓国・済州島(チェジュ島)に行ってきました。 一昨年のゼミ卒業旅行以来です。 目的は、頭を空っぽにリセットすること。 パソコンも、メールも見ない日が続いたのは久しぶりでした。 済州島といえば、やはり魚介類のうま…

大阪府教育基本条例案に対する日弁連会長の声明

今日はこれから韓国・済州島に出発しますが、その前にこのニュースだけはアップしておきます。 大阪府教育基本条例案に対する日本弁護士連合会会長の声明です。 同条例案に対しては、文部科学省も法律違反の危険性が高いことを警告しています。 派手なパフォ…

英語科での協同学習と小学校外国語活動

12月17日に、和歌山大学教育学部で午前に「英語科における協同学習の実践的研究」に関する研究会、午後に「小学校外国語活動に関する研究会」(和英研)がダブルヘッダーで開催されました。 その概要をゼミ3回生の青田君がまとめてくれましたので、ご紹介し…

ダッチオーブンで鶏の丸焼き

今年のクリスマスもやりました。 ダッチオーブンによる鶏の丸焼きです。 2年前にも紹介しました。→ 過去ログ まず、近くのスーパーに丸ごと1羽の鶏を注文しておきます。 もちろん、内臓等の処理はしておいてくれます。 本当は屋外でワイルドにやりたいので…

クリスマスに福島で起こっていること

12月24日のクリスマス・イブに、本ブログは14万ヒットを更新しました。 いつもご覧いただき、ありがとうございます。 さて、本日はクリスマス。 ハッピーな1日をお過ごしでしょうか。 ジョン・レノンは名曲Happy XmasにWar Is Overという副題をつけることで…

協同学習の絆を強める手法+受験英語史(今年最後のゼミ報告)

12月22日(木)は今年最後のゼミ。 前半は、協同学習の前提となるグループの人間的な絆を強めるためのチームビルディングの手法を実践的に学びました。 対面型・一斉型の授業に慣れた教員にとって、グループ作りは不安なもの。 でも、こうしたチームビルディ…

今年最後の授業、そしてパーティー!

今週で、2011年の授業がすべて終わりました。 いろいろあった2011年ですが、こうして無事に、休講もなく授業ができたことを喜びたいと思います。 大学院の英語科教育特論では、明治以降の受験英語関係の資料に当たりながら、日本人の英語学習史を追っていま…

スーパーフライのライブ!

大阪城ホールでのスーパーフライのライブに行ってきました! 「神」を見ました。 12月22日(木)には和歌山市内のスタジオアイで、僕らのバンド「先コウ花火」と友人、ゼミ生たちのクリスマス・ライブ・パーティーを開催します。 午後6-9時です。 熱くロック…

日本英語教育史学会1月例会

去る12月17日(土)は、中学校の先生や学生・院生をまじえて午前は協同学習研究会、午後は多田玲子先生をお招きしての小学校外国語活動ワークショップ。 ともにとても充実したものでした。(概要は後日ご報告します。) で、明日20日(火)は大好きなスーパ…

原発事故は収束!?

#メルトダウン (#高田渡の「値上げ」の替え歌) ドジョウがどれほど「自分はウナギだ」と言ったところで、ウナギになれるわけではない。笑いものになるだけだ。 ドジョウガどれほど「原発事故は収束に至った」と言ったところで、事故が収束するわけではない…

受験英語の歴史を学生と学ぶ

12月15日のゼミから、受験英語の歴史についての研究を始めました。 初回はパワポを使った僕のレクチャー。 明治以降の受験参考書などの実物を見てもらいながら。 さっそく報告を作ってくれたので、詳細はLa La La 20号をご覧ください。 担当の梅ちゃん、あり…

12.17 協同学習研究会と小学校外国語活動のワークショップ

先生が走る師走。昨今では先生は1年中走り回っていますが。 その忙しい中、研究会だけはしっかりやります! しかも、ダブルヘッダー。 12月17日(土)、和歌山大学栄谷キャンパスで以下の2つの研究会が開催されます。 どなたでもご参加いただけますので、…

学びの共同体と学校評価

昨日ご紹介した12月12日の中学校訪問では、40分ばかり「学校評価の意義と第三者評価」についての講話を校長先生から依頼されました。 この学校は協同学習を取り入れた授業・学校改革で成果を挙げていますので、一般的な学校評価制度についてではなく、学校評…

大胆な授業展開に拍手!(中学校授業見学)

12月12日(月)、和歌山県内の中学校をお邪魔しました。 10月にもお邪魔した学校で、協同学習を取り入れた授業改革に熱心な学校です。→過去ログ 当日いただいたパンフレットには、同校の改革の方向性が明確に書かれています。 新しい学びのシステムの構築 平…

ゼミ・プロジェクトチームの中間発表会

エリゼミ通信 La La La No.19をお送りします。 担当の久保君、ありがとうございました。 今日は和歌山県内の中学校を学生・院生と訪問し、実に多くのことを学びました。 明日の授業準備に追われているため、訪問の報告は後日にまわし、まずは先週のゼミの活…

日本英語教育史研究の歩みと展望(8)最終回

12月11日は皆既月食。 和歌山市内でも、とても神秘的な光景を見ることができました。 オリオン座の上方で、皆既時には月が濃い銅のような色になり、明るい部分とのコントラストが不思議な美しさでした。(下の写真は手持ちのデジカメで撮ったものです。) さ…

日本英語教育史研究の歩みと展望(7)

日本英語教育史研究の歩みと展望(7) 4 課題と展望 (2)旧植民地・占領地の英語教育史 「日本」英語教育史の「日本」をどう定義するか。その問い直しの中から、旧植民地・占領地における英語教育史を解明する必要性が自覚されるようになった。 その先駆的…

日本英語教育史研究の歩みと展望(6)

日本英語教育史研究の歩みと展望(6) 4 課題と展望 日本英語教育史学会は2003年の全国大会で、創立20周年記念シンポジウム「これからの日本英語教育史研究」(パネリストは竹中龍範・伊藤裕道・馬本勉・江利川春雄・音在謙介)を開催した(詳細は『日本英…

日本英語教育史研究の歩みと展望(5)

日本英語教育史研究の歩みと展望(5) 3 1980年代以降の英語教育史研究 (4)英語学史・辞書史の研究 英語学史の領域では、田島松二編著の1,200頁を超す大作『わが国における英語学研究文献書誌 1900―1996』(南雲堂、1998)が瞠目すべき仕事であった。田島…

日本英語教育史研究の歩みと展望(4)

12月2日に和歌山県有田市で開催された「和歌山県教育のつどい」全体集会では、雨宮処凛さんの生き様や社会活動への熱い思いを聞くことができて感激しました。 しかも、会場で『ドキュメント 雨宮☆革命』(創出版)をゲットし、雨宮さんにサインしてもらいま…

心まで紅葉色に染まる(ゼミ秋合宿報告)

11月23-24日のゼミ合宿の様子を、Todaさんが報告記事にしてくれました。 いつものように、キーワードは「よく学び、よく遊ぶ」 次はクリスマス・忘年会ライブ・パーティーです。 ゼミ合唱団や、ゼミ・ロックバンドも初のお披露目になりそうです。 楽…

日本英語教育史研究の歩みと展望(3)

日本英語教育史研究の歩みと展望(3) 3 1980年代以降の英語教育史研究 英語教育史研究が著しく活性化したのは1980年代以降である。その背景には、1984年に出来成訓を初代会長として日本英語教育史研究会が誕生したことがある(1987年から学会に発展)。こう…

日本英語教育史研究の歩みと展望(2)

日本英語教育史研究の歩みと展望(2) 2 敗戦から1970年代までの英語教育史研究 戦後に刊行された英語教育史研究の最初の成果は、敗戦翌年の4月に刊行された福原麟太郎の『日本の英学』(生活社、1946)である。福原は1959年にも『日本の英学史』(新潮社)…

12月の講演・研究会の予定

早いもので、今年もあと1カ月あまりですね。 さて、12月の講演や研究会の予定をお知らせします。 12月1日(木) 立命館大学衣笠キャンパスで講演 日 時: 12月1日(木)14:40~16:10(70分講演、20分質疑) テーマ: 「受験英語の歴史」 講 師: 江利川 …

日本英語教育史研究の歩みと展望(1)

日本の英語教育政策が混迷を深めるなか、未来を展望するには過去から謙虚に学ぶしかない。 10月のゼミで岡倉由三郎の『英語教育』(1911)を読んだところ、学生たちの反響の大きさに驚いた。 →過去ログ そういえば、日本英語教育史学会の例会にも学生・院生…

海の放射能汚染を追う:11月27日(日)NHK・Eテレ

東京電力福島第一原発から流出した放射性物質は、当初は広大な海によって薄められると考えられた。 ところが、最近の調査で、放射性セシウムが福島沿岸部の海底に多量に沈殿している実態が明らかになった。 また、こうした海のホットスポット汚染が福島から…

紅葉の秋を満喫(ゼミ合宿報告)

11月23日の勤労感謝の日。 この日、和歌山県有田川町清水の古民家「左太夫」でゼミの秋合宿を行いました。 今年も、美しい紅葉に癒されました。 続いて、アマゴ釣りに挑戦。 塩焼きにすると、とても美味しいのです。 清水温泉でくつろいで、お互いをマッサー…

「常識」覆す屋根汚染(山内知也教授の調査)

屋内の方が屋外よりも放射能値が高い。 そんな驚愕すべき事実が判明した。 このブログでも何度か紹介した友人の神戸大学大学院海事科学研究科・山内知也教授が、福島での調査で驚くべき実態を明らかにした。 本日11月22日の毎日新聞(大阪版は15面)にカラー…

日本英語教育史学会の研究会(東京)から戻って

11月19日(土)の和大祭は大雨で警報まで出て、さんざんでした。 雨で機材のセッティングが出来ず、既報のように、僕らのライブは中止! 傷心のまま最終便で羽田に飛びましたが、関東も大荒れ。 飛行機は遅れ、気流の乱れで着陸できるのかが心配なほどでした…

痛恨のライブ中止!

今日は和歌山大学の大学祭「和大祭」。 けど、和歌山地域は朝から大雨。 昼ごろには暴風雨警報まで発令されました。 ということで、屋外のメインステージで予定されていた軽音楽部および僕らの教員ロックバンド「先コウ花火」のライブは痛恨の中止! この日…