希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読む(8)

前期入試が一段落したと思ったら、3月5日(土)の埼玉県熊谷市での講演「英語教育の政策と方法を問う ~競争から協同へ~」のレジュメを準備をしなければならない時期になった。 (いつも直前・・・) 講演といえば、3月29日には経済人や技術系の人たちを…

Japan Timesに小学校英語を憂慮する記事

2月25日の前期入試が終わり、昨日は採点の追われた。 夜には大学院の修了生の「おめでとう会」でイタリアン。 昨年の修了生(高校教員)も駆けつけてくれて、ワインを2本空けた。 久しぶりにぐっすり寝て、朝刊を見てびっくり。 京大の入試問題が試験会場で…

伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読む(7)

近著『受験英語と日本人:入試問題と参考書からみる英語学習史』(研究社)の2校を編集部に送り、ちょっと一息。 といっても、明日23日までには校正の戻しがあり、最終チェックを経て、24日には印刷にまわすとか。 いよいよ大詰めだ。 索引を入れると、全体…

近著『受験英語と日本人』研究社(2)表紙完成

3月22日発売予定の拙著『受験英語と日本人:入試問題と参考書からみる英語学習史』(研究社)の表紙がデザイナーさんから送られてきました。 担当されたデザイナーさんによると、円は地球を模したもの、そして(受験)英語は横文字文化に属し、日本人は縦文…

6万ヒットを突破しました

おかげさまをもちまして、2月16日に60,000ヒットに達しました。 みなさんのご支援に心から感謝申し上げます。 <m(_ _)m> 昨年11月3日に4万ヒット、1月6日に5万ヒットでしたから、なんだかピッチが上がってきたような気がします。 実は16日の教授会で…

伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読む(6)

第1章「文の基本要素」の続き。 【3】S+be+p.p.+X は割愛して、【4】S+V+X+X を紹介したい。 伊藤和夫は「2つのXを第4形式〔S+V+O'+O〕として理解すべきか、第5形式〔S+V+O+OC〕として理解すべきかは英文解釈の重要な問題点である」としている。 記述…

雪の和歌山

2月11日は大学院の入試。 朝、玄関を出て驚きました。白銀の世界なのです。 こんなことは和歌山大学に赴任して初めて。 大学に続く坂道の木々も樹氷。美しかった! 「試験時間を遅らせる必要はないかな」と、不安が一瞬頭をよぎりましたが、遅刻者はありませ…

近刊紹介『受験英語と日本人』研究社(1)

みなさんから教えていただいて、僕の近著がすでに研究社のホームページで予告されていることを知りました。ドジな話ですみません。(^_^ ということで、実はいま妊娠中なんです。 3月に出産予定。単著としては第4子です。どの子も可愛いですよ。 隠すことで…

英語教育講演会「協同学習でよみがえる英語授業」

埼玉県熊谷市といえば、僕のふるさと。 利根川にほど近い熊谷市大野(むかしは大里郡妻沼町大野)で生まれ、いつも利根川で遊んでいました。 その熊谷市で、3月5日(土)に英語教育の講演会「協同学習でよみがえる英語授業」が開催されます。 地元の先生方と…

伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読む(5)

「はじめに」で2つの基本原理(前述)を提示したあと、いよいよ「第1章 文の基本要素」でそれらの原理を適用させていく。 冒頭には「この章の課題」が置かれ、目指すべき目標が鮮明に示されている。 しかも、各章の末尾には「この章のまとめ」が置かれ、小…

伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読む(4)

横浜の山手英学院で英語を教えていた東大生には、英文学科出身の沢崎順之助や小池滋(ともに後に東京都立大教授)がいたことはすでに述べた。 彼らは1953(昭和28)年頃に同学院に非常勤講師として採用されたのだが、公募によるもので、一次は筆記試験、二次…

エリゼミ通信 La La La 25号 +「歴史は眠らない」視聴レポート(1)

エリゼミ通信La La La 25号をお送りします。 Shinobuさん、ありがとう。 いよいよプロジェクト研究の発表が本格的に始まりました。 今回は、協同学習を中学校の英語の授業にどう取り入れるかに焦点を当てた発表でした。 全員でパートを決めて英文を朗読する…