希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

福島の高校生の絶望 聞いて

5月31日の朝日新聞(大阪本社版)「声」の欄に載った福島県の定時制高校教員の投書は、ズンと心に響いた。 未来の希望である若い世代に、こんな絶望的な思いをさせてしまって、本当に申しわけなく思う。 地震の巣の上に54基もの原発を作らせてしまったのは、…

『受験英語と日本人』の書評(感謝を込めて)

「ふるや」さんの書き込みで、朝日新聞社の週刊誌 AERA 6月6日号に拙著『受験英語と日本人:入試問題と参考書からみる英語学習史』(研究社)の書評が掲載されていることを教えていただきました。 苅部直氏(東京大学教授・政治学)による見事な書評です。 …

新着ギター GIBSON SONEX-180

5月27-28日は教育のつどい全国集会の打ち合わせで東京に。 帰宅したら、たくさんの書き込みをいただいておりました。 この場をお借りして、お礼申し上げます。 3.11大震災以来はじめての東京でしたが、まず街が暗いのでビックリ。 節電のためか、羽田空港は…

君が代斉唱時の起立を義務化する大阪府条例案は違憲だ

議会で多数を取れば何をしてもいいのか。 あまりに常軌を逸した数の暴力ではないか。 橋下徹大阪府知事が代表を務める「大阪維新の会」府議団は、5月20日、府立学校の卒業式などの「君が代」斉唱時の起立を教員に義務づける条例案を大阪府議会に提出する旨を…

サマータイムブルース~LOVE ME TENDER

RCサクセション サマータイムブルース~LOVE ME TENDER 忌野清志郎の警告が現実のものになってしまった。 このライブは1980年代。 まさに予言の曲だった。 これらの反核・反原発ソングを収めた「カバーズ」は、所属していた東芝EMIから発売を拒否され、1988…

ゼミ通信 La La La 第5号

ゼミ通信 La La La 2011年度第5号をご紹介します。 担当の高石さん、ありがとうございました。 この日のゼミは、爽やかな5月の涼風にさそわれて音楽のリスニングから始めました。 The Roseは素晴らしい歌詞。 韻律もみごとで、関係代名詞のオンパレードです…

ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の再々放送

福島でいま何が起こっているか。 政府、文部科学省、マスコミ、電力会社が真実を隠す中で、福島原発周辺の放射能汚染を独自に調査した科学者たちの勇気と使命感。 高濃度の汚染地帯であることを知らされない避難民たち。 エサが届かず餓死していく数万羽のニ…

「東電(倒電)に入ろう」(反原発ソング)

倒電に入ろう 腐った官僚・マスゴミ・タレントの皆様へ 広島大学の柳瀬陽介先生のブログを経由して、斉藤和義の「ずっとウソだった」に次ぐ反原発ソングの傑作「東電(倒電)に入ろう」を知りました。 敬愛するフォークシンガー・高田渡の「自衛隊に入ろう」…

被曝線量引き下げを求める5.23文科省行動(報告)

5月23日に行われた文科省への要請行動について以下のメールをいただきました。転載します。 5/23【文部科学省 包囲・要請行動&院内集会】報告 ~子ども20ミリシーベルトを撤回せよ! 福島の子どもたちを守れ!~ 雲隠れの文科省大臣、副大臣、政務三役に…

文科省は年20ミリシーベルト基準の撤回を

5月22日(日)、和歌山県でも田辺市で原発問題に関する講演会がありました。 そこでは、本ブログでも繰り返し書いてきた、文科省が子どもたちに年間20ミリシーベルトの被曝を容認した問題も取り上げられました。 文部科学省は、福島の子どもたちを放射能被曝…

伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読む(16)

昨日は愛知県半田市での講演で、「協同と『学び愛』でよみがえる英語授業」と題してお話ししてきました。 駅の売店ででNewsweek (ニューズウィーク日本版) 2011年 05/25号を見かけたました。 特集は「日本人と英語」。明治以降の日本人と英語との関わりをふ…

ゼミの力学・音声学演習

来週から教育実習に出向く4回生の壮行会を兼ねて、5月19日、エリゼミ恒例の力学・音声学演習を挙行しました。 第Ⅰ部は、ボールの力学的解析と適度なストレス(負荷)の教育的効果に関する演習。 1ゲーム目はストレスをかけない普通のボーリング。 ほとん…

原子力村用語辞典

英語教育の目標のひとつは、ことばに敏感な国民を育てること。 ことばに敏感とは、ことばの裏にある本質を見抜き、権力や一部メディアによってねじ曲げられ、誤魔化されている本当のことを見抜ける主権者を育てることである。 たとえば、「有事」とは「戦時…

協同学習への関心の高まりを実感

できる子だけでなく、全員の英語学力を高める。 学力だけでなく、良好な人間関係を育てる。そのため、いじめ、問題行動、不登校などが激減する。 そんな協同学習への関心が英語教師の間でも高まっているようです。 つい先日、和歌山県内の中学校の教頭先生よ…

ゼミ通信 La La La 2011年度第4号

ゼミ通信 La La La 2011年度第4号をご紹介します。 担当の村田くん、ありがとうございました。 ゴールデンウィークが終わり、授業も軌道に乗り始めました。 6月の教育実習、4回生は7月の教員採用試験などなど、忙しくなります。 その頑張りのためにも、あ…

出色のドキュメントNHK教育「ネットワークでつくる放射能汚染地図」

5月15日(日)午後10時からNHK教育TVで放映された『ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月~』は出色のドキュメンタリーでした。 いつもながら、こうしたドキュメントはNHK総合ではやらず、教育テレビでやるのですね。 本来、東京電力…

欧州放射線リスク委員会2010年勧告

科学史を専攻する友人から、欧州放射線リスク委員会2010年勧告について多方面に知らせて欲しいとの依頼を受けました。 東京電力福島第一原発と周辺地域のきわめて深刻な事態を考えるとき、また、日本の政府、電力会社、マスコミの多くが正確な情報を流さない…

5月13日、和歌山英語教育研究会

2011年度 第1回 和歌山英語教育研究会および総会 標記研究会・総会を下記の通り開催致します。 関心のある方ならどなたでもご参加いただけます。 万障お繰り合わせの上、ご参加お願い申し上げます。 2011年5月13日(金) 時間: 18:00 総会 (会員の方のみ)…

子どもの被曝線量の引き下げを!(4)

子どもへの被曝線量の引き下げを求める山内知也教授(神戸大)の申し入れ書(その4)が届きました。 文科省が打ち出した子どもの被曝線量年間20ミリシーベルトという法外に高い基準を撤回させるために、粘り強く声を上げていきましょう。 次の時代を担う子…

9月に学習英文法シンポジウム

恒例となりました慶応義塾大学英語教育/言語教育シンポジウム。 今年のテーマは学習英文法です。 開 催 日:2011年9月10日(土曜日) 開催場所:慶應義塾大学日吉キャンパス 大津由紀雄さんのご尽力で、登壇者の顔ぶれがほぼ決まりました(五十音順)。 *…

長谷寺の美しさ

奈良大和路の「花の御寺」である長谷寺は美しい寺です。 これまで何度行ったことでしょう。 先日も研究会の合間に行ってきました。 折から「ぼたんまつり」。 新緑の中、色とりどりの牡丹が美しく咲いていました。 おいしいお茶もいただきました。 名物の「…

ゼミ通信 La La La 2011年度第3号

ふと気づけば、このブログのアクセス数が80,000ヒットを超えていました。 いつもご覧いただき、本当にありがとうございます。 ささやかなブログですが、筍(たけのこ)のように、すくすくと成長してほしいものです。 ゼミ通信La La La(2001年度第3号)が届…

ゼミ通信 無人島合宿特別号

5月3・4日の無人島(友が島)合宿を特集したエリゼミ通信が届きました。 担当の3回生・久保くん、とてもよくできています。感謝。 食事も寝場所も語らいの場も、すべて協働で作り上げました。 お互いの長所も短所も知り、結束が格段に強まったと思います…

子どもの被曝線量の引き下げを!(3)

浜岡原発の停止を菅直人首相が要請したことは、東京電力福島第一原発の事故から政府が少しは学んだことを示しています。 民主党政権の久しぶりの快挙と言ってよいでしょう。 まだ停止期間の限定、浜岡だけの限定など大きな制約はありますが、これを第一歩に…

子どもの被曝線量引き下げを!(2)

5月4日のブログで、子どもの被曝線量の引き下げを求める山内知也教授(神戸大)の文部科学省への申し入れを紹介しました。 その山内さんから、5月5日に新たな申入書を文部科学省と原子力安全委員会に提出したとのメールが届きました。 文科省が打ち出した年…

「安全神話」もとから「おとぎ話」

本日5月5日は子どもの日。 子どもを放射能からいかに守るかを真剣に考える日にしたいものです。 そんな気持ちで朝日新聞の朝刊を読むと、河野太郎氏(自民党衆議院議員)の筋の通ったコメントが載っていました。 中曽根康弘以下、原発を推進し、巨額の利権に…

文科省は子どもの被曝限度を下げるべきです。

無人島ゼミ合宿から戻りました。 ライフラインが寸断されても生き抜いていける。 ゼミ生たちは、そんな実感を持ったのでした。 さて、その詳細は後日とし、急いで言わなければならないことがあります。 東京電力福島第一原発事故への対応に関して、文部科学…

伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読む(15)

新緑の美しい季節になりました。 明日からゼミの無人島サバイバル合宿(とは言っても、和歌山市の友が島)ですので、取り急ぎ伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読むの第15回目をお送りします。 今回は第9章 共通関係で、この後が最後の第10章 挿入と基…

(急告)本日のライブは「スタジオアイ」で

緊急のお知らせです。 天候不順により、本日5月1日のメーデー会場(和歌山城)での僕らのライブは「中止」となりました。(泣) 万国の労働者も雨には勝てないのか・・・ このまま引き下がるのは腹が立つので、本日午後1:30から3時間ばかりスタジオアイ(3…