希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

神戸英語教育学会第16回研究大会(5月3日)

神戸英語教育学会第16回研究大会のプログラムが確定しました。 どなたでもご参加いただけますので、ぜひ神戸三宮にお越しください。 私は「ワークショップ:協同学習のためのチームビルディング法」を担当します。 英語クラスの人間関係づくりに役立つチーム…

和歌山県英語教育史(11)

玉置彌造の英語教育論と『写真で教へる英語』(その2) 3. 玉置彌造の英語教育論 玉置の英語教育論は、著書『留学二十二年 アメリカを透視す』(1932)に収められた「英語教授法改善意見」(pp. 150-169)などから窺い知ることができる。 「本文は尾崎行雄…

和歌山県英語教育史(10)

玉置彌造の英語教育論と『写真で教へる英語』(その1) 1. はじめに 玉置彌造(たまき・やぞう:1879-1956)は、紀州和歌山県生まれの忘れられた英語教育家である。 学界では彼の生涯も業績も調査・研究されることがなかった。 2000(平成12)年から開始さ…

和歌山県英語教育史(9)

和歌山師範附属小学校の英語教育 他府県に例のない小1からの英語教育 大正自由主義教育の歴史に輝きを放つ実践が、和歌山県師範学校(和歌山大学教育学部の前身)の附属小学校で行われた。 1924(大正13)年10月より約5年間、尋常科の1年生と2年生(学齢6・7…

和歌山県英語教育史(8)

英語教育者としての杉村広太郎(楚人冠) 朝日新聞を拠点に、戦前の代表的なジャーナリストとして名を馳せた楚人冠・杉村広太郎(1872~1945)は、若き日に英語教育者として活躍していた。 本稿ではその側面に光を当て、知られざる和歌山生まれの英語教師・…

和歌山県英語教育史(7)

太地における移民用英語教材の刊行 北米移民の町・太地 和歌山県最南部の東牟婁郡太地町(1925:大正14年までは太地村)は全国有数の捕鯨の町として知られているが、明治中期からは北米移民を多く輩出した町でもあった。 『和歌山県移民史』には、「全戸数の…

和歌山県英語教育史(6)

和歌山の高等小学校における英語教育 高等小学校の英語科 小学校における英語教育の歴史は明治初年に遡るが、その本格的な実施は鹿鳴館(1883:明治16年開館)に象徴される欧化主義の時代からである。 1884(明治17)年12月の『郵便報知』には「全国小学校に…

和歌山県英語教育史(5)

和歌山の英学者・河島敬蔵 和歌山の自助私学校の英学教師だった河島敬蔵は、安政6年(1859)に現在の和歌山市湊通り町に和歌山藩士河島喜八郎の長男として生まれた。 自助私学校の関係資料の中に河島の履歴書(写真)が収められているので、それらをもとに河…

福島を忘れない!原発ゼロ和歌山集会

3.11から明日で2年。 安倍内閣の誕生で原発再稼働、原発増設の勢いが増すなか、脱原発を求める声が各地でわき起こりました。 http://www.asahi.com/national/update/0310/TKY201303100081.html 反原発の声は世界各地でも巻き起こっています。 台湾では1…

和歌山大学教育学部英語専攻のご案内

本日の卒業判定会議が終わり、あとは3月26日の卒業式を待つだけとなりました。 江利川ゼミの学生は、全員の卒業が決まりました。 よかった、よかった。 お別れはちょっぴり寂しいですが、新しい学生たちを英語専攻やゼミに迎え入れる日ももうすぐです。 …

重版の御礼!『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』

昨年11月に大修館書店から刊行した『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(英語教育21世紀叢書)は、おかげさまで大変好評で、このたび重版(第2刷)となりました。 ご購入いただいたみなさまに、厚く御礼申し上げます。 <m(_ _)m> 先日の熊谷講演…

協同学習を広げましょう(25万ヒットの感謝を込めて)

3月2日の埼玉県熊谷市での協同学習に関する講演などを終え、久しぶりに和歌山に戻り、パソコンを開けました。 すると、ブログ「希望の英語教育へ」が25万ヒットに達していました。 まことに、ありがとうございます。 <m(_ _)m> みなさんと、こうして…