希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

緊急出版!『英語教育、迫り来る破綻』

大学入試にTOEFL 導入 !? 大学入試にTOEFL 等を導入する案が、自民党教育再生実行本部の「提言」(4月8日)、および政府の教育再生実行会議「第三次提言」(5月28日)によって提案された。 7月の参議院選挙では、自民党の公約に採用される可能性がある。 …

中学校でも「英語で授業」!?

政府の「教育再生実行会議」(座長・鎌田薫早大総長)が、5月22日、グローバル化への対応や大学改革などについての第三次提言素案をまとめたことについては、5月23日のブログで紹介しました。 その「提言素案」の内容は「実行会議」のサイトの5月22日の「配…

稲岡 章代先生の講演会:6月1日、和歌山英語教育研究会

2013年度 第1回 和歌山英語教育研究会および総会のお知らせ 語学教育研究所のパーマー賞を受賞されるなど、優れた実践者として全国的に著名な賢明女子学院中・高等学校の稲岡 章代(いなおか・ふみよ)先生をお招きして、下記の通り開催します。 どなたでも…

教育再生会議の第三次提言案:TOEFL一辺倒の後退?

政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早大総長)が、5月22日、グローバル化への対応や大学改革などについての第三次提言案をまとめました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130523-00000003-resemom-life 自民党のほうは「教育再生実行本部」(代表・…

「大学入試にTOEFL」の歴史

何度か述べてきたように、「大学入試にTOEFL」は、グローバル企業の要求として財界関係者が基本方針を策定に関与し、政府与党に政策の実現を迫る形で推進しようとしてきました。 しかし、こうした動きは今に始まったことではありません。 では、こうした財界…

LTD話し合い学習法で英語教育政策を論じ、英語教育史で認識を深める

日本の英語教育をどうしていくべきか。 そうした根源的な問題に答えるためには、まず「コミュニケーション重視」に転換した過去20年ほどの英語教育政策を冷静に検証し、最新の動向やデータ、知見で補いながら謙虚に学ぶ必要があります。 そういった主旨で、…

「大学入試にTOEFL」をめぐって(続報)

日本英語教育史学会の全国大会から戻りました。 会場でも、TOEFL問題が大きな話題で、みなさんから激励されました。 本ブログでの書き込みもすごいですね。 英語教育問題で、これほど議論になるトピックは近年珍しいのではないでしょうか。 さて、今回は取り…

7.14講演会:英語教育、迫り来る破綻 ーーみんなで考え、行動しよう!

大学入試にTOEFL! すべての高校生にTOEFL 45点(英検2級)レベル以上を要求! 自民党の教育再生実行本部が安倍晋三首相に手渡した「提言」に含まれる英語教育改革案が選挙公約となり実行されれば、学校教育がTOEFLなどの外部検定試験に振り回され、生徒と…

チームビルディングと映画でゼミの基礎固め

5月13日に関西テレビの取材があり、例の「大学入試にTOEFL」の問題を含む昨今の英語教育政策をめぐる問題点についてお話ししました。 放送は、今のところ5月17日(金曜日)の関西テレビ(8ch)の「スーパーニュースアンカー」の英語教育特集の番組で、午…

超国家企業の英語教育要求

アメリカの大学・大学院などの留学用試験であるTOEFLを、日本の高校生の英語力測定や大学一般入試に使うことなどできません。 そんなことは、少し調べてみればわかることです。 なのに、これほど乱暴な方針がなぜ出されたのでしょうか。 そのことをずっと考…

「大学入試にTOEFL」の黒幕は経済同友会

5月1日の朝日新聞で、自民党教育再生実行本部代表の遠藤利明・衆議院議員(元文部科学副大臣)と「争論 大学入試にTOEFL」と題した紙上ディベートを行いました。 自民党「提言」の代表者である遠藤議員がTOEFLを受けたこともなく、試験の内容もよく知らない…

朝日新聞「争論 大学入試にTOEFL」(5月1日)

「大学入試にTOEFLを」などを掲げた自民党教育再生実行本部の「成長戦略に資するグローバル人材育成部会提言」をめぐり、提言の代表者である遠藤利明・衆議院議員(元文部科学副大臣)と、5月1日の朝日新聞で「争論 大学入試にTOEFL」と題した紙上ディベート…