希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『英語教育、迫り来る破綻』が届きました

「大学入試・卒業要件にTOEFL等」「小学校英語の教科化」「中学校の英語も英語で授業」・・・ 自民党・政府・財界の危険な英語教育方針に異議を唱えるべく緊急出版される4人組ブックレット『英語教育、迫り来る破綻』(ひつじ書房、定価952円+税)の見本本…

小学4年生の協同学習を見て

6月24日(月)和歌山県内の小学校を訪問し、協同学習を取り入れた4年生の「算数」の授業を観察。 その後、先生方の研究協議会に参加し、最後に「認め合い学び合う協同学習による学力向上」と題して1時間ほどお話ししました。 まず、どの児童も笑顔で挨拶…

競争・格差から協同・平等の英語教育のために(今後の予定)

教師による一方的な解説中心の授業ではなく、単なるグループ活動でもなく、もっと授業を活性化させ、できる子も苦手な子も全員の学びを深めるにはどうすればよいか。 そうした試行錯誤の結晶が協同学習であり、日本でもめざましい成果を上げつつあります。 …

鳥飼さんの記事、内田さんらの新著、そしてバーベキュー大会!

本題の前に2点。 鳥飼玖美子さんが北海道新聞6月21日付に寄稿した「成果が上がらぬ英語教育 健勝なき改革 悪化招く」が秀逸。 「現状を検証せず、改革の結果を総括せず、抜本的改革を言い続ける慢性改革病は、早く治療しないと日本の英語教育が末期症状にな…

シンポジウム「グローバル企業と政治家が歪める英語教育」

もう黙ってはいられない!! ・・・これまでも黙ってないけど・・・(^_^ というわけで、大阪で開かれる第6回英語教育総合学会の内容はすごいですよ。 東京は7.14 大阪は8.24なのです。 日時:8月24日(土)13:00-17:00 場所:大阪大学大学院言語文化研究…

30万ヒットの御礼

2009年9月に開設した本ブログが、本日6月16日、30万ヒットに達しました。 おりしも父の日。(^_^ 皆さんのおかげです。 ありがとうございます。 最近は政府の「大学入試にTOEFL等」などのトンデモ方針とガチンコで対決していますが、本来は、もっと楽しく…

第2期の教育振興基本計画の愚

2013年6月14日、第2期の教育振興基本計画が閣議決定された。 http://www.mext.go.jp/a_menu/keikaku/ さすが安倍政権。 なんとも恥ずかしい内容である。 何が恥ずかしいか。 まず、肝心の教育予算が増えていない。 文部科学省の原案で「経済協力開発機構(O…

『英語教育、迫り来る破綻』の完成間近!

「大学入試にTOEFL等」などという自民党、政府のトンデモ方針に怒った私たち4人組(大津由紀雄・江利川春雄・斎藤兆史・鳥飼玖美子)による反論と対案の書『英語教育、迫り来る破綻』が、本日、校了となりました。ふー。 順調に進めば、6月末には、ブック…

「入試にTOEFL」問題をLTDとディベートで深める

問題点を深く理解し、自分の考えを固める上で、LTD話し合い学習法とディベートは効果が高いと思います。 6月3日の英語教育ゼミでは、例の「大学の入試や卒業要件にTOEFLを課すことの是非」について、LTD話し合い学習法で深く議論をしました。 討論に参加す…

自前の「到達度試験」かTOEFLか?

7月の参議院選挙を前に、「大学入試にTOEFL等」をめぐる動きが急ピッチです。 グローバル人材育成という観点から、大学入試と英語教育のあり方を抜本的に改めたいという方向性では、①自民党の教育再生実行本部、②政府の教育再生実行会議、③政府の日本経済再…

検証・論証なき現場攪乱をやめさせよう!

見当違いの「英語教育再生」方針を再生すべく、大津由紀雄さん、斎藤兆史さん、鳥飼玖美子さんと江利川の「4人組」が都内で秘密会合(?)を開いたのが、4月28日。 この前後の2カ月は、まさに激動の日々でした。 例の「大学入試にTOEFL」などという方針に…

プロジェクト研究とLTD話し合い学習法

ゼミ活動も軌道に乗り、学生たちは英語教育の本格的な学びを進めています。 5月20日のゼミは、『英語教育のポリティクス』第2章を課題としたLTD話し合い学習法の実践。 事前の予習は、平均4~5時間。 今回のゼミ報告を書いてくれた竹平君は、9時間も予習し…