希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

本の紹介

根岸恒雄先生の新著『英語授業・全校での協同学習のすすめ』

根岸恒雄先生が待望の新著『英語授業・全校での協同学習のすすめ~「主体的・対話的で深い学び」をめざして~』(高文研、本体2000円+税)を出版されました。 根岸先生は、埼玉県で定年まで中学校の英語の先生をされ、その後は埼玉大学大学院に進まれ、現在…

『若林俊輔先生著作集1』刊行

ハロルド・パーマーが初代所長を務めた語学教育研究所(当初は英語教授研究所)が、『若林俊輔先生著作集1 雑誌連載記事』を刊行した(奥付の発行日は2018年11月9日)。 中心的に編集・解説に携わった若有保彦先生(秋田大学)より、このたびご恵贈いただい…

鳥飼玖美子著『子どもの英語にどう向き合うか』

鳥飼玖美子さんから『子どもの英語にどう向き合うか』(NHK出版新書)を恵贈いただきました。 素晴らしい本です。 親たちが不安に思っている小学校英語問題への対応の仕方を、学問的な裏付けに基づき、また自身の体験も交えて、たいへん分かりやすい文体で書…

7年ごしの『日本の外国語教育政策史』8月刊行

東日本大震災のあった2011年から執筆を続けていた拙著『日本の外国語教育政策史』(ひつじ書房)が、8月8日に刊行されます。 本日、表紙のレイアウトも決まりました。 表紙を飾るのは、1887(明治20)年に刊行された『英語図解』。 なんと木版刷りの絵単語集…

英語教育史重要文献集成 第1期全5巻

東京の「ゆまに書房」から依頼されていた「英語教育史重要文献集成 第1期全5巻」の解題の校正が、ようやく終わりました。 いよいよ9月中には刊行の運びです。 英語教育の未来を模索するには、過去から謙虚に学ぶ必要があると思います。 そんな思いに駆られ…

『英語と日本軍』増刷の御礼

本年3月末に刊行した拙著『英語と日本軍:知られざる外国語教育史』(NHKブックス)の増刷が決定したとの連絡を受けました。 とても嬉しいことです。 この場を借りて、愛読いただきました皆さまに深く感謝申し上げます。 刊行以来、拙著はたくさんの書評を…

新刊『アクティブ・ラーニングを位置づけた中学校英語科の授業プラン』

7月末ともなれば、かつての学校・大学なら夏休み。 ところが「授業日数」の確保とかで、本務校は今週いっぱい授業。 来週から前期の定期試験。 授業日数の確保から休講にはできない。 他方、「地域に根ざした大学」ゆえ、社会貢献をせよと言う。 上から言わ…

若林俊輔『英語は「教わったように教えるな」』の凄さ

若林俊輔先生の論文集『英語は「教わったように教えるな」』が6月18日に発売になります。 一足先に版元の研究社から送られてきましたので、感謝を込めてご紹介します。 まず、表紙がいいです! 「俊輔トーク」が聞こえてきそうです。 若林俊輔先生(1931ー2…

『英語と日本軍』への書評に感謝(3)

拙著『英語と日本軍:知られざる外国語教育史』(NHKブックス)に関しては、「日本経済新聞」2016年4月10日、学研『歴史群像』6月号などで好意的な書評・紹介をいただき、感謝しております(既報)。 このたび、月刊誌『新潮45』6月号で、評論家の稲垣真澄…

『歴史群像』6月号の新刊紹介に感謝

学研の雑誌『歴史群像』2016年6月号の「新刊紹介」の冒頭で、1ページを割いて拙著『英語と日本軍:知られざる外国語教育史』(NHKブックス)の紹介と、著者インタビューを掲載してくれました。 題して「幕末の海防から日米安保まで 語学教育からみる日本近…

『英語と日本軍』への日経新聞の書評に感謝

「日本経済新聞」の2016年4月10日号の書評欄で、拙著『英語と日本軍:知られざる外国語教育史』(NHKブックス)を取り上げていただきました。 「戦争に影響した外国語教育」というタイトルです。 書評者は明記されていませんが、深く感謝申し上げます。 一部…

新著『英語と日本軍:知られざる外国語教育史』(NHKブックス)

新著『英語と日本軍:知られざる外国語教育史』(NHKブックス、本体1400円)の見本本が届きました。 また新しい子どもが産まれたようで、とても嬉しいです。 →Amazon それにしても難産でした。 研究開始から15年かかり、これまでのどの本よりも苦労しました…

新著『世界と日本の小学校の英語教育――早期外国語教育は必要か』発売

2015年12月末に、西山教行・大木 充編著『世界と日本の小学校の英語教育――早期外国語教育は必要か』(明石書店、3456円)が出ました。 僕も「第6章 歴史の中の小学校英語教育」を担当しました。 次期学習指導要領で早期化・教科化が計画されている小学校の英…

近刊『英語教科書は〈戦争〉をどう教えてきたか』(研究社)その1

「世界と戦える人材育成」 そんな言葉が普通に飛び交う時代は、やはりおかしい。 私たちは、世界と戦うためではなく、世界と平和的に共存するために、英語教育を行っている。 政府や政治家たちは、戦前の「世界と戦う英語教育」の実態を知っているのか。 英…

寺沢拓敬『「なんで英語やるの?」の戦後史』研究社

2014年2月に研究社から出版された寺沢拓敬さんの『「なんで英語やるの?」の戦後史』:《国民教育》としての英語、その伝統の成立過程』(研究社)は、英語教育史研究の領域では近年まれに見る秀作です。 戦後の英語教育史に関しては、これまでなかなか「こ…

憧れの名著『日本漁業経済史』をゲット!

10月1日。いよいよ後期の開始。 火曜日の本日は、大阪大学外国語学部へ。 いつもながら、新しい学生たちとの出会いは楽しい。 3限の「英語」の授業では、映画AVATARを使ってのオリジナル教材でリスニング。 (どうでもいいけど、僕のことを「訳読派」だとレ…

『英語教育、迫り来る破綻』重版出来!

英語教育4人組(大津由紀雄・江利川春雄・斎藤兆史・鳥飼玖美子)による告発の書『英語教育、迫り来る破綻』(ひつじ書房、本体952円)が多くの皆さんに受け入れて頂き、発売1ヶ月の7月31日付けで重版(2刷)が出来、自宅に届きました。 自民党・政府・…

『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』いよいよ刊行

協同学習を核とした英語授業改革を進める全国の小・中・高・大の先生方14名とコラボした新著『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大修館書店、英語教育21世紀叢書)が、今月中旬に刊行されます。 書店でも予約を開始しました。 → Amazon 英語が好き…

『学習英文法を見直したい』近日発売!

いわゆる「コミュニケーション重視」のもとで軽視されてきた学習英文法。 しかし,英語とは大きく言語体系が異なる日本語という海で暮らす日本人にとって,英文法はどのような意義があるのか,どう学ぶべきなのか。 そうした問に答える本が,7月23日に刊行…

大谷泰照著『時論 日本の異言語教育―歴史の教訓に学ぶ―』を推薦します

大谷泰照先生が,このたび『時評 日本の異言語教育―歴史の教訓に学ぶ―』(英宝社,本体3,000円)を上梓されました。 大谷先生が実に40年以上にわたって書き続けてこられた珠玉の異言語教育論が,時評と書評を中心に,このように見事な1本にまとまって公刊さ…

芹沢栄『英文解釈法』(金子書房)ついに復刊!

芹沢栄の名著『英文解釈法』(金子書房、三訂版1958)が,ついにオンデマンド版で復刊されました。 http://www.kanekoshobo.co.jp/np/isbn/9784760880133/ この朗報は,ケンチャナヨさんから情報提供いただきました。ありがとうございました。 この芹沢栄の…

『東京外国語学校史』(2008)を読む

2012年の読書初め。 どうせなら重厚な本を読んでやれ、とばかりに選んだのが野中正孝編著『東京外国語学校史:外国語を学んだ人たち』(不二出版、2008)。 1,606頁もある大著だから、相手にとって不足はない。 英語教育史を学ぶものとして、読まずに済む本…

祐本寿男著『元気に米寿 吾が英語教育人生に乾杯!』(文芸社)

敬愛する祐本寿男(すけもと・ひさお)先生が、このたび喜寿を迎えられ、3冊目の自分史『元気に米寿 吾が英語教育人生に乾杯!』(文芸社、本体1,100円)を刊行されました。 Amazonでの発売日は8月1日のようですが、祐本先生から御恵贈いただきましたので、…

竹下和男著『英語天才 斎藤秀三郎』を推薦します。

竹下和男著『英語天才 斎藤秀三郎』(日外アソシエーツ、4998円)が刊行されました。 近年における英語教育史研究の快挙と言ってよいでしょう。 著者の竹下氏から恵贈いただき、一気に読みました。 そして、たいへん感銘を受けました。感動、といった方がよ…

新著『受験英語と日本人』(研究社)の概要(その2)

新著『受験英語と日本人:入試問題と参考書からみる英語学習史』(研究社)の概要の後半部分です。 「シェイクスピア」さん、さっそく書評を掲載いただき、ありがとうございました。 第4章 戦時体制と受験英語の受難(1937~1945) 日中全面戦争(1937)か…

新著『受験英語と日本人』(研究社)の概要(その1)

3月25日に発売予定の新著『受験英語と日本人:入試問題と参考書からみる英語学習史』(研究社、本体2,200円)の概要をご紹介します。 実は、これらの文章は各章の末尾に付ける予定だったのですが、ページ数が増えすぎたのでカットしたのです。こうして陽の…

新著『受験英語と日本人』(研究社)が届きました。

新著『受験英語と日本人:入試問題と参考書からみる英語学習史』(研究社、本体2200円)の見本本が届きました。 自分の本が出た瞬間というのは、いつも我が子が生まれたような感動を覚えます。 出来が良くても、出来が悪くても、やはり可愛いのです。 店頭で…

近著『受験英語と日本人』研究社(2)表紙完成

3月22日発売予定の拙著『受験英語と日本人:入試問題と参考書からみる英語学習史』(研究社)の表紙がデザイナーさんから送られてきました。 担当されたデザイナーさんによると、円は地球を模したもの、そして(受験)英語は横文字文化に属し、日本人は縦文…

近刊紹介『受験英語と日本人』研究社(1)

みなさんから教えていただいて、僕の近著がすでに研究社のホームページで予告されていることを知りました。ドジな話ですみません。(^_^ ということで、実はいま妊娠中なんです。 3月に出産予定。単著としては第4子です。どの子も可愛いですよ。 隠すことで…

根岸恒雄先生の新刊『楽しく英語力を高める“あの手この手”』

埼玉を拠点に、英語科における「学びの共同体」づくりなどの卓越した英語教育実践を展開している根岸恒雄先生が、待望の新刊『楽しく英語力を高める“あの手この手”:教科書の扱い・協同学習』を8月に三友社より刊行されました。 →Amazon 依頼されて書きまし…