希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考える、和歌山大学江利川研究室のブログです。

遠田和子著『英語でロジカル・シンキング』研究社

研究社から、7月20日発売予定の遠田和子著『英語でロジカル・シンキング』(本体1700円)をお送りいただきました。

 感謝を込めてご紹介します。

 

books.kenkyusha.co.jp豊富な具体例で、英語の論理展開を習得できる入門書です。

 

言葉を駆使する際の論理展開については、学校で本格的に教える機会が乏しく、入門的な本もほとんどありません。

ですから、本書はその間隙を埋める、実にありがたい本です。

 

論理展開を積み木に例えた「積み木方式」というのが、わかりやすくていいです。

「意見・主張」「理由」「事例」という3つのブロックを積み上げていくシンプルな方式です。

著者による積年のディベート経験が活かされています。

 

個々の発音や文法が正しくても、主張を明快に伝えられない、あの歯がゆさ。

(卒論や修論の指導、あるいは論文審査をした人なら、特に実感されるでしょう。)

 

もちろん英語に限ったことではありません。

論理展開を鍛えることは、英語教育のみならず、日本語での思考や討論にとってもきわめて重要なことです。

 というか、まずは母語での論理的思考力を徹底的に鍛えることが大事です。

本書は、その訓練の場を提供してくれます。

 

学生のみならず、学会での質疑応答で「何が言いたいの?」とツッコみたくなる意味不明発言の先生たちや、政府・国会のみなさんにも(にこそ)、ぜひお読みいただきたい本です。