希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

伊藤和夫『新英文解釈体系』(1964)を読む(13)

第7章 副詞的修飾語

伊藤和夫の『新英文解釈体系』(1964)は本文593ページ大冊で、「あとがき」を含めて302ページの『英文解釈教室』(1977)の2倍近い。

修飾関係についての記述も豊富で、「第6章 形容詞的修飾」は64ページ(『英文解釈教室』では18ページ、「第7章 副詞的修飾」は68ページ(『教室』では18ページ)にも及ぶ。

今回は全体像を示すために、冒頭に第7章の「この章のまとめ」を載せておこう。

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このように、M(=副詞的修飾語)の種類(6区分)、H(修飾される述語動詞)の種類(2区分)、Mの位置(2区分)に分けて体系的に論述していく。

この章に対応する『英文解釈教室』の「Chapter 11 修飾語の位置(2)」では、「M...HとH...Mの2つの場面で、Mがとりうる位置の問題を考える」と守備範囲を大幅に限定している。

ちなみに、『英文解釈教室』での記述はたった3節で、「1. M+M...H」、「2. H+M」、「3. M+H(句・節・文)」だけである。

さて、以下は例によって容量の許す限り本文を掲載し、余計なことは書かないことにする。
伊藤の体系的論述の醍醐味を味わっていただきたい。

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