希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

9.19脱原発6万人集会とメディアの堕落

9月19日、東京。
大江健三郎さんらが呼びかけた脱原発5万人集会には、なんと6万人もの人々が結集したとのこと。
(やはり、広島の学会からそのまま東京に向かえばよかったか・・・)

 http://sayonara-nukes.org/
この事実をNHKの夜7時のニュースはまったく報じず、受信料を拒否しようかと改めて思った。
今朝の朝日新聞も、恥ずかしいほど小さな記事。
30年以上も朝日を講読してきたが、こんな報道姿勢では朝日の講読をやめようかと本気で考えてしまう。

産経や読売は話にならないし、原発報道で比較的まともな東京新聞は和歌山では取れないか。
毎日にしようか。

いずれにせよ、3.11を契機に大手メディアへの信頼は地に落ちた。
しょせんは電力会社から広告料をもらう「原子力ムラ」の住民。
真剣に報道姿勢を問い直さないと、国民の多くがネット報道に走るだろう。

海外のメディアの方が、はるかに9.19集会を正確に伝えている。
アメリカABCニュースですら、以下の報道ぶりだ。


それにしても、反核・反原発に賭ける大江健三郎氏の姿勢には襟を正される思いがする。


おりしも、きのうは日本原子力学会が開催された。
東大教授の会長は「遺憾」を表明したとか。

しかし、大会では原発の是非そのものについては意見が出なかったという。


最低でも執行部の総辞職、あるいは学会の解散による出直しが当たり前だろう。
これ以上、恥の上塗りを重ねて、何のための学問研究か。

大江さんとのあまりの落差。

(9月21日追記)
朝日新聞は9月21日の朝刊に「脱原発集会 民主主義が動き出す」という社説を掲げた。

「新聞や放送などのメディアが変化に注目し、政党や政治家も問題意識を共有することが欠かせない」と締めくくっている。

朝日の「変化に注目」している。

冷温停止を年内に実現」などという根拠もない政府の言い分を大きく載せ、後になって「年内は努力目標」(21日)だったなどという政務官の談話を載せるなど、まともに取材しているのかと言いたくなる。