希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本英語教育史研究の歩みと展望(3)

日本英語教育史研究の歩みと展望(3) 3 1980年代以降の英語教育史研究 英語教育史研究が著しく活性化したのは1980年代以降である。その背景には、1984年に出来成訓を初代会長として日本英語教育史研究会が誕生したことがある(1987年から学会に発展)。こう…

日本英語教育史研究の歩みと展望(2)

日本英語教育史研究の歩みと展望(2) 2 敗戦から1970年代までの英語教育史研究 戦後に刊行された英語教育史研究の最初の成果は、敗戦翌年の4月に刊行された福原麟太郎の『日本の英学』(生活社、1946)である。福原は1959年にも『日本の英学史』(新潮社)…

12月の講演・研究会の予定

早いもので、今年もあと1カ月あまりですね。 さて、12月の講演や研究会の予定をお知らせします。 12月1日(木) 立命館大学衣笠キャンパスで講演 日 時: 12月1日(木)14:40~16:10(70分講演、20分質疑) テーマ: 「受験英語の歴史」 講 師: 江利川 …

日本英語教育史研究の歩みと展望(1)

日本の英語教育政策が混迷を深めるなか、未来を展望するには過去から謙虚に学ぶしかない。 10月のゼミで岡倉由三郎の『英語教育』(1911)を読んだところ、学生たちの反響の大きさに驚いた。 →過去ログ そういえば、日本英語教育史学会の例会にも学生・院生…

海の放射能汚染を追う:11月27日(日)NHK・Eテレ

東京電力福島第一原発から流出した放射性物質は、当初は広大な海によって薄められると考えられた。 ところが、最近の調査で、放射性セシウムが福島沿岸部の海底に多量に沈殿している実態が明らかになった。 また、こうした海のホットスポット汚染が福島から…

紅葉の秋を満喫(ゼミ合宿報告)

11月23日の勤労感謝の日。 この日、和歌山県有田川町清水の古民家「左太夫」でゼミの秋合宿を行いました。 今年も、美しい紅葉に癒されました。 続いて、アマゴ釣りに挑戦。 塩焼きにすると、とても美味しいのです。 清水温泉でくつろいで、お互いをマッサー…

「常識」覆す屋根汚染(山内知也教授の調査)

屋内の方が屋外よりも放射能値が高い。 そんな驚愕すべき事実が判明した。 このブログでも何度か紹介した友人の神戸大学大学院海事科学研究科・山内知也教授が、福島での調査で驚くべき実態を明らかにした。 本日11月22日の毎日新聞(大阪版は15面)にカラー…

日本英語教育史学会の研究会(東京)から戻って

11月19日(土)の和大祭は大雨で警報まで出て、さんざんでした。 雨で機材のセッティングが出来ず、既報のように、僕らのライブは中止! 傷心のまま最終便で羽田に飛びましたが、関東も大荒れ。 飛行機は遅れ、気流の乱れで着陸できるのかが心配なほどでした…

痛恨のライブ中止!

今日は和歌山大学の大学祭「和大祭」。 けど、和歌山地域は朝から大雨。 昼ごろには暴風雨警報まで発令されました。 ということで、屋外のメインステージで予定されていた軽音楽部および僕らの教員ロックバンド「先コウ花火」のライブは痛恨の中止! この日…

高校英語科での協同学習を見学して

11月17日(木)、往復5時間をかけて、ある県立高等学校を訪問し、英語科の授業を見せていただきました。 校長先生が協同学習の導入にたいへん熱心で、英語科にもぜひ取り入れたいとのご意向で、お招きいただきました。 最初に、協同学習を取り入れた若手の…

原発の輸出をめぐる論説

いつもお世話になっている金原徹雄弁護士主宰の「メルマガ金原」No.683にとても興味深い記事が載っていましたので、ご紹介(引用)します。 日本経済新聞編集委員・安西巧氏の論説に注目しよう 日本経済新聞といえば、財界機関紙とも言われ、政府の御用新聞…

11.13 さよなら原発!福岡1万人集会、そして関西電力前でも座り込み

マスコミはほとんど報じないようですが、11月13日(日)に「さよなら原発!福岡1万人集会」が開催され、実際には1万5~6千人が集まったようです。 http://toyugenki2.blog107.fc2.com/blog-entry-2297.html このニュースをどんどん拡散しましょう! 福岡県…

建設的な学び合い、そして初期の英語教育史料へ(ゼミ通信)

11月10日のゼミの報告 La La La 18号ができました。 担当の堂西くん、お疲れ様でした。 180分授業の第1部は協同学習に関する英語文献の読み合わせと討論。 今回は、Positive Interdependence(建設的な学び合い、互恵的相互依存)と個人の責任の問題が中心…

12.17 シンポジウム 「動き出した小学校英語活動」

12.17 第2回英語教育総合学会のご案内 日時:12月17日(土)13:00-17:30 場所:大阪大学大学院言語文化研究科新棟2F大会議室(豊中キャンパス:HP参照) シンポジウム 「動き出した小学校英語活動」-小中連携の言語的基盤- コーディネーター・司会:成…

11.19 和大祭ライブの曲が決定

11月19日(土)は和歌山大学の大学祭「和大祭」です。 今年もやります。 僕らの教員ロックバンド「先コウ花火」のライブ。 時間は11:00~11:30ごろの予定です。 今日は夜の8時から久しぶりの練習。 みんな忙しいので、集まれてもこんな時間からです。 で、…

13万ヒットの御礼、そして四天王ラーメン

11月9日、このブログが13万ヒットに達しました。 こんなにもたくさんの人々と交流できて、本当に嬉しいです。 日本の英語教育を少しでも良くするために、権力や特権を持つ人たちのウソや理不尽とたたかうためにも、音楽や気楽なおしゃべりができる空間として…

新人教員「心の病」急増

本日11月8日付「朝日新聞」夕刊によれば、全国の公立学校に勤める新人教員のうち、1年以内に依願退職した人の数が2010年度までの10年間で8.7倍に増えたことがわかったという。 特に、心の病による退職が急増している。 11月8日発表された文部科学…

放射能観測を中止ーー気象庁よ、お前もか!

朝日新聞に連載中の「プロメテウスの罠」は実に面白い。 本日11月7日からは「観測中止令」。 「気象庁気象研究所が1954年から続けてきた世界最長の放射能観測が、3月31日に突然に予算を打ち切られた」という驚くべき内容。 3.11の原発事故による放射…

「受験英語 学びがい満点」(日経新聞2011.7.4)

30年ぶりの大学同窓会が実現できたのは、一つの新聞記事のおかげでした。 その記事とは、日本経済新聞2011年7月4日(月)朝刊の「文化欄」(最終ページ)に掲載された「受験英語 学びがい満点:明治に始まる参考書類を収集、その歴史をひもとく」。 この記事…

30年ぶりの大学同窓会

わが青春の大阪市立大学経済学部。クラスはE1A。 当時、マルクス経済学のメッカとして知られていたこの大学(学部)に憧れて、埼玉生まれの僕が入学したのが1977(昭和52)年。 そのときのクラスメイトの岡田君から突然メールが届いたのが今年の夏。 「日経…

11.13 和歌山県粉河で原発問題の講演会

和歌山大学教育学部の卒業生からメールが届き、以下の講演会をするので、ぜひ幅広く広報してほしいとのこと。 喜んで協力します。 彼女は10年ほど前に、僕の授業を受けていた人。 そのころ、僕は住民の人たちと、大学周辺に予定されていた産業廃棄物処理場建…

協同学習の威力を実感したゼミ

ゼミ通信 La La La 17号ができました。 担当のtanakaさん、ありがとうございました。 前回は協同学習の威力を実感したゼミでした。 もっと書きたいけど、ああ、出勤時間。 今日は阪大にいかなきゃ!