希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2012-01-01から1年間の記事一覧

就活・ゼミ選考で悩むキミへ(協同のすすめ)

2012年も今日で終わり。 掃除も済ませ、こたつで本でも読もうと思ったら、内田樹先生の『街場の教育論』(ミシマ社、2008)が眼にとまりました。 本というのは、ときに人間に語りかけてくることがあります。 年内最後のブログを締めくくる「ことば」を探…

大盛り上がりの忘年会ライブパーティー

音楽って、ほんとうにいいですね。 疲れも、ストレスも、すーっと消えてしまいます。 12月29日、和歌山市内のスタジオで、僕らの教員ロックバンド「先コウ花火」+Friendsのライブパーティーを開催しました。 純米大吟醸、ワイン、ビール、ノンアルコールビー…

今年の授業終了

12月26日で和歌山大学の今年の授業がすべて終了しました。 クリスマス明けまで授業をしたというのは過去に経験がありません。 欧米から来られた先生はびっくりするでしょう。 授業時間数の確保が至上命題。 勉強は自分でするものと割り切って、授業には…

年末年始の映画・TV・ライブ情報

12月28日(金)11:00~ BSプレミアム 「中沢啓治さんをしのんで はだしのゲンは終わらない~幻の続編からのメッセージ」 中国地方で2010年7月に放映されたものだそうです。 12月29日(土)午後3時~6時。 僕らの和歌山大学教員ロック…

広大集中講義「英語教育史」4

3日間に及ぶ広島大学教育学部での集中講義「英語教育史」が終わってしまいました。 いやあ、楽しかったなあ! 本務校の和歌山大学では「英語教育史」を授業としては開講していません。 でも、英語教育史研究に対する広島大の学生のみなさんの反応がとてもよ…

広大集中講義「英語教育史」3

広島大学教育学部での集中講義「英語教育史」の第2日目が終了しました。 朝の8時45分から、午後5時50分までの授業を連続3日間。 体力的にキツイどころか、とにかく楽しい時間です。 感想をひと言でいえば、研究者の道を選んで本当によかった! 英語…

広大集中講義「英語教育史」2

広島大学での集中講義「英語教育史」の第1日目が終わりました。 受講生は学部3回生を中心に、院生なども交えて約30名。 福岡県から来られた現職の高校教員もおられました。 いやあ、みなさんアットホームな雰囲気で、仲がいいですね。 そして、とても反…

広大集中講義「英語教育史」1

広島大学キャンパスに到着しました。 いよいよ明日12月22日から3日間の集中講義「英語教育史」。 まずは、英語教育史がどれほど面白いか、英語教育史研究が今日の英語教育問題を解決する上でもどれほど大切かをわかってもらえればと思います。 ただ、説得す…

23万ヒットのお礼

本日、本ブログ「希望の英語教育へ」が23万ヒットに達しました。 2009年9月の開設以来、こうして皆さんと交流できますことがとても嬉しいです。 このブログでの連載を通じて生まれた本が『受験英語と日本人』(研究社、2011)でした。 引き続き、全国…

広島大学で「英語教育史」を集中講義

週末は「クリスマス3連休」。 なのに、連休も働くのです。 まるで、いやな政治情勢を忘れるかのように! 12月22~24日、広島大学教育学部で「英語教育史」の集中講義を担当することになりました。 英語教育史をテーマにした集中講義の依頼は2006年9月の東大…

『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』を協同的に学ぶ(2)

12月10日の江利川ゼミでは、引き続き『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大修館書店、英語教育21世紀叢書)を取り上げ、「LTD話し合い学習法」の手法で、予習ノートをもとに議論しました。 今回は小学校外国語活動と中学校の英語授業に協同学習をど…

大津由紀雄さん慶應義塾大学退職記念の「中締め」会

大津由紀雄さんが2013年3月末日をもって、慶應義塾大学を定年退職します。 しかし、大津さんは、もちろん研究・教育活動を停止するはずもなく、一般社団法人「ことばの教育」を立ち上げるなど、さらにパワフルに活動を継続します。 たとえば、12月15日(土)…

米原発が廃炉に:老朽化と安全対策で採算合わず

原発問題で重要な情報をいただきましたので、転載させていただきます。 拡散歓迎です。 米原発が廃炉に-老朽化と安全対策で採算合わず | 原発がなければ料金が上がる、のではなく、原発があるから電気料金 | が上がるという当たり前のことを、政治家も国…

紅葉と鍋とコタツのゼミ合宿

11月下旬、有田川町清水でゼミの秋合宿を行いました。 例年以上の紅葉美。 清水温泉は美人の湯。 そして、囲炉裏を囲んでの美酒。 コタツでのゲーム。 よく学び、よく遊べ! すばらしい合宿報告を青田君が作ってくれました。 感謝。

『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』を協同的に学ぶ(1)

12月3日の江利川ゼミでは、新刊『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大修館書店、英語教育21世紀叢書)を取り上げ、「LTD話し合い学習法」の手法で、予習ノートをもとに議論しました。 以下に、ゼミ日直の久保君がまとめてくれた討論の概要を掲載しま…

高校の英語の先生たちと交流して

12月5日,黒潮洗う和歌山県の南端に近い那智勝浦町で,高校の英語の先生たちの研究会にお招きいただきました。 同じ和歌山県内でも,最北端にある和歌山市から紀南の那智勝浦までは特急で片道3時間かかります。 東京に出張するのと変わりません。 それでも…

アバターと外国語学習の関係について

授業でジェイムス・キャメロン監督の名作「アバター」を扱った。 何度観ても,実に面白い映画。 学生たちの反応もよい。 海兵隊上がりの主人公は,惑星パンドラで,先住民ナヴィと同じ肉体(アバター)に同期してナヴィに近づく。 人間社会とナヴィの社会と…

和大祭でライブ!

11月24日,和歌山大学の学園祭で,私たちの教員ロックバンド「先コウ花火」がライブをしました。 昨年の大学祭ライブは悪天候で痛恨の中止。 しかも,ボーカルの河音さんが立命館大学に転出したため,なんとボーカル不在。 まさに解散の危機です。 それでも…

「授業は英語で」の誤りに対する毛利可信教授の見解

院生のK君が、毛利可信(大阪大学名誉教授)の『生涯英語教師』(2009)をもってきた。 毛利可信ーー尊敬する英語名人の一人だ。 山崎貞の『新自修英文典』(研究社)の改訂者としても有名で、僕を含めてお世話になった人も多いはず。 さて、その『生涯英語…

紅葉の有田川町で合宿

紅葉の美しい時季ですね。 ゼミの秋合宿を、今年も和歌山県有田川町清水の古民家「やすけ」で行いました。 まずは海南市下津町にある紀州徳川家の菩提寺・長保寺に。 国宝が並ぶ名刹です。 有田川町清水での合宿は、春、夏に続いて今年3回目。 何度行っても…

協同学習に取り組む高校を訪問して

11月16日と19日に、協同学習を取り入れた授業改善に取り組む和歌山と滋賀の2つの公立高校にお邪魔しました。 両校とも,子どもたちの学びへの意欲を高める積極的な取り組みを進めており、学ぶことの多い実践でした。 M高校での授業では、国語の先生がささや…

イスラエルの空爆によるパレスチナ人虐殺

Genocidio Sionista Israel鱈 Sobre el Pueblo Palestino - TODOS SOMOS PALESTINA 17-11-2012 ガザの虐殺、この現実を見て!まず子どもたち……パレスチナの友人からです。拡散してください! (知人から) いま、実際にパレスチナ・ガザ地区で起こっているこ…

日本人の英単語学習史

11月17日は和歌山英語教育研究会で、竹下厚志先生(神戸大学附属中等教育学校)に「発信力を中心とした高校英語授業のビフォーアフター」と題したすばらしいご講演を拝聴しました。 その感動も冷めないうちに、関西空港から豪雨の羽田空港へ。 で、本日18日…

高校の英語授業改革を

11月17日(土)の和歌山英語教育研究会、18日(日)の日本英語教育史学会研究例会(東京)を挟んで、今週金曜日と来週月曜日に2つの高校(和歌山県立南部高校と滋賀県立草津高校)をまわり、協同学習を取り入れた英語授業改革の進め方についてお話しさせて…

「日本人の英語学び史」史料目録(2)

11月13日、ついに新著『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大修館書店)が発売になりました。 Amazonでは、即日完売! がんばれ! (^_^ さて、2012年10月20~21日に、和歌山大学教育学部で開催された日本英学史学会第49回全国大会(和歌山大会)での…

22万ヒットの御礼

11月11日という1がぞろ目の縁起の佳き日に、本ブログが22万ヒットに達しました。 みなさんとの交流がとても楽しく、嬉しい限りです。 明日からは、約3年をかけて全国の仲間と協同で作り上げてきた新著『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大…

ゼミで『英語教育大論争』(1975)を読む(2)

11月5日のゼミでは、戦後屈指の英語教育論争を扱った平泉渉・渡部昇一の『英語教育大論争』(文藝春秋社発行、1975;文庫版1995)の後半を取り上げました。 学校における英語科教育の目的とはそもそも何なのか、といった本質的な問題に議論が進みました。 そ…

「日本人の英語学び史」史料目録(1)

2012年10月20~21日に、和歌山大学教育学部を会場に、日本英学史学会第49回全国大会(和歌山大会)が開催されました。 その企画の一環として、資料展観「日本人の英語学び史」を開催し、300点の資料を展示しました。 →過去ログ その折には、学生・院生に手伝…

12.15 中京大講演会「いま英語を教えるということ」

2012年度 中京大学 国際教養学部 講演会 英語教育政策の異常さを告発し続ける、大津由紀雄さん(慶應義塾大学)と斎藤兆史さん(東京大学)が、またもガツンとやってくれます。 中京大学国際教養学部で、来る2012年12月15日(土)に以下の講演会を開催いたし…

協同学習で英語授業の改革を!(講演予定など)

私たちの『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大修館書店)の見本本がついにできました。 生徒同士が学び合い、高め合う協同学習の魅力をぜひ知っていただきたいと思います。 そのためには、本を出すだけではダメで、できるだけ直接先生方と交流した…