希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「入試にTOEFL」をめぐり朝日新聞紙上で論争します

高校生や大学入試にTOEFLを、などを掲げた自民党教育再生実行本部の「成長戦略に資するグローバル人材育成部会提言」をめぐり、朝日新聞で紙上ディベートをします。 掲載は5月1日(水)の朝刊(全国版)の予定です。 お相手は、「提言」の責任者で教育再生…

プロジェクト研究始動!

他ゼミ生を含む3回生を交えて、江利川ゼミでの学びが本格化してきました。 「大学入試にTOEFLを」などを掲げた教育再生実行本部の「成長戦略に資するグローバル人材育成部会提言」(4月8日)については、英語教育を専攻するゼミ生たちの関心が高いようで、前…

「高校生・大学入試にTOEFLを」の愚(4)

教育再生実行本部の「成長戦略に資するグローバル人材育成部会提言」(4月8日)に盛り込まれた英語教育政策の危険性について、この間ずっと意見を表明してきました。 おかげで、このゴールデンウィークの予定もすっかり変わり、上京して東京方面の仲間と反…

「高校生・大学入試にTOEFLを」の愚(3)

4月13日に本ブログで「『大学入試にTOEFLを』の愚」を発表してから1週間が経ちました。 2日足らずの間に6,000を超すアクセスがあり、その反響の大きさに驚きました。 おかげさまで本日、累計27万アクセスに達しました。 皆さまに心からお礼申し上げます…

合宿で協同的な学びをスタート

新たな出会いの新学期。 今年度は、始業とほぼ同時の4月8日に、「すべての高校生・大学入試にTOEFLを」などを盛り込んだ与党「教育再生実行本部」の「成長戦略に資するグローバル人材育成部会提言」が出され、その内容が学校教育にきわめて深刻な影響を与え…

教育再生実行本部の「提言」全文入手

「大学入試にTOEFLを」などを盛り込んだ自民党「教育再生実行本部」の「成長戦略に資するグローバル人材育成部会提言」の全文を、ようやく入手することができました。 4月13日の本ブログ記事では、「『提言』の全文はまだ一般公開されていないようなので、現…

「高校生・大学入試にTOEFLを」の愚(2)

昨日(4月13日)に「『大学入試にTOEFLを』の愚」を掲載したところ、大きな反響をいただきました。 通常は1日に200~300アクセス程度なのですが、この1日半ほどの間に6,000アクセスを記録しました。 さまざまな書き込みもいただき、ツイッター、facebook、メ…

「大学入試にTOEFLを」の愚

自民党の「教育再生実行本部」は4月8日、「成長戦略に資するグローバル人材育成部会提言」を安倍首相に提出しました。 7月の参議院選挙の公約の一つにしたいとのことです。 (4月17日追記:この「提言」に関して、自民党の教育再生実行本部の本部長である…

和歌山県英語教育史(14)

戦後の英語教育界をリードした和歌山県出身者 戦後の日本の英語教育界をふり返るとき、和歌山県出身者の活躍を見過ごすことはできない。 代表的な数人に限り、紹介したい。 高橋 源次(たかはし・げんじ1899~1988) 高橋は1899(明治32)年に和歌山県那賀郡…

和歌山県英語教育史(13)

高校入試への英語の導入 1948(昭和23)年度に発足した新制高校の入学者選抜にあたっては、和歌山県の場合、機会均等の立場から、最初の2年間は高校側での選抜検査はいっさい行われず、中学校からの報告書だけで入学者が決められた。 ただし、報告書に必要な…

満開の桜の下で新歓ゼミ合宿

4月3-4日、学部と大学院のゼミ生が集まり、恒例の新歓ゼミ合宿を開催しました。 場所は和歌山県有田川町清水。宿は古民家「やすけ」です。 二川ダムの周辺は何キロも桜並木が続き、美しすぎます。 満開の桜の下でランチ。 ダムからの景色も最高です。 ダ…

和歌山県英語教育史(12)

敗戦と「墨ぬり」英語教科書 1945(昭和20)年の敗戦によってGHQ(連合国最高司令官総司令部)による占領・管理が始まると、英語が敵国語と見なされていた戦時体制中の状況から一転して、空前の英語ブームが起こった。 1945(昭和20)年9月には簡便な日常英…