希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ライブ活動、再始動!

ボーカルの河音先生が抜け、解散の噂さえ流れていた我がおやじ教員ロックバンド「先コウ花火」。 奇跡の復活です! お待たせしました(待ってないか・・・) 11月24日(土)の和歌山大学大学祭でのライブ出演が正式に決まりました。 今のところ、時間は午後2…

『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』いよいよ刊行

協同学習を核とした英語授業改革を進める全国の小・中・高・大の先生方14名とコラボした新著『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大修館書店、英語教育21世紀叢書)が、今月中旬に刊行されます。 書店でも予約を開始しました。 → Amazon 英語が好き…

中学生に授業しました

10月24日、和歌山大学に来てくれた中学3年生たちに授業をする機会がありました。 「現場感覚」を忘れないためには、英語科教育法を講じるだけでなく、自分自身が中学生、高校生を相手に実際に授業をしてみることが大切なので、こうした機会は本当にありがた…

協同学習を取り入れた2つの英語授業を比較

協同学習を取り入れた英語授業をどう進めるか。 学生たちの真剣な模索がつづきます。 そうした一環として、10月22日のゼミでは、この分野でのベテランである船津真理先生(貴志川中学校)の授業と、教育実習で協同学習による授業を行った3回生の寺山君の授…

協同学習の本が校了、表紙もできました。

全国14人の選りすぐりの実践家の先生方と文字通り「協同」作業で作ってきた新著『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大修館書店・英語教育21世紀叢書)が、10月25日、ついに校了を迎えました。 編集部からは表紙のラフ案も送られてきました。 僕…

シンポジウム「英語で授業する技術」(12月2日、大阪大学)

第4回英語教育総合学会(成田一会長)が、12月2日(日曜日)に、シンポジウムを開催します。 まだ速報段階ですので、若干の変更があるかもしれません。 「英語で授業する技術」―運用自動化を目指して― 日時:12月2日(日)13:00-17:30 場所:大阪大学…

和歌山市立博物館で「移民の仕事とくらし」展

移民の仕事とくらし―アメリカ、カナダ、ブラジル、オーストラリア 企画展(移動パネル展第7期) 日程:10月20日(土)~11月25日(日)9:00~17:00 (月は閉館) 会場:和歌山市立博物館2階ギャラリー(和歌山市湊本町3-2)南海和歌山市駅徒歩5分 http://www…

日本英学史学会大会終了(御礼)

10月20-21日に和歌山大学教育学部で開催されました日本英学史学会第49回全国大会(和歌山大会)が、盛会のうちに終了いたしました。 全国からご参加いただきました皆様をはじめ、ご協力いただいたすべての皆様に感謝申し上げます。 ありがとうございました。…

後期のゼミでは『英語教育大論争』と協同学習の研究

後期のゼミの内容が確定しました。 学生たちは、なんと平泉渉・渡部昇一の『英語教育大論争』(1975、文庫版1995)読むことを決めました。 私が誘導したわけではありません。(^_^ 英語教育の目的や存在価値をめぐる白熱のバトル。 戦後の英語教育論争史のな…

英学史学会での展観資料(7)辞書

「辞書」というのは、語学屋にとって同志であり戦友であり神様です。 そんな辞書の中から、歴史的な価値の高いものだけを厳選して展示したいと思います。 といっても、この分野では愛知大学の早川勇先生や、香川大学の竹中龍範先生がすごいコレクションをお…

英学史学会での展観資料(6)英語の受験参考書

日本人の英語学び史を考える上で、「受験参考書」の役割は欠かせません。 なのに、これまでまとまった研究書はありませんでした。 なので、昨年に『受験英語と日本人:入試問題と参考書からみる英語学習史』(研究社)を出版しました。 おかげさまで様々な反…

英学史学会での展観資料(5)敗戦直後の墨ぬり英語教科書

しばしば誤解されていることが多いのですが、太平洋戦争下でも英語教育は続けられていました。 敗戦前年の1944(昭和19)年にも、国民学校(小学校)高等科用の国定教科書『高等科英語』(全1巻)や、中学校用および高等女学校用の準国定教科書『英語』が刊…

英学史学会での展観資料(4)敗戦直後の英語ブーム

1945(昭和20)年8月15日の敗戦。 アメリカを中心とする連合軍(占領軍)が日本に進駐すると、それまでの「鬼畜米英」から一転して、空前の英語ブームが起こります。 日本英学史学会第49回全国大会での「資料展観 日本人の英語学び史」では、そんな激動期の…

英学史学会での展観資料(3)初期の英語独習誌

日本英学史学会第49回全国大会での「資料展観 日本人の英語学び史」では、英語独習用の雑誌・通信教育教材も展示します。 明治10年代末は世に言う「鹿鳴館時代」で、極端な欧化政策がとられていました。 そのため、明治17-18年頃から英語ブームが沸き起こり…

英学史学会での展観資料(2)

10月20(土)~22日(月)に和歌山大学教育学部で日本英学史学会第49回全国大会が開催され、幕末以降の英学・英語教育関係資料が展示されます。 今日も学生・院生らとあれこれ議論しながら、展示すべき資料を選定しておりました。 そうした中で、昨年度から…

英学史学会での展観資料(1)

前回ご紹介したように、2012年10月20(土)~22日(月)の日程で、和歌山大学教育学部において日本英学史学会第49回全国大会(和歌山大会)が開催されます。 会員以外の一般参加者は無料ですので、この機会にぜひお越しください。 大会では、幕末以降の日本…

日本英学史学会第49回全国大会(10月20-22日)

日本英学史学会第49回全国大会(和歌山大会) 開催日 2012年 10月 20日 (土) ~ 10月 22日 (月) 会場 和歌山大学教育学部 〒640-8510 和歌山市栄谷930 TEL&FAX:073-457-7433(江利川研究室) Eメール:erikawa@center.wakayama-u.ac.jp 主催 日本英学史学…

秋の奈良路

秋は奈良。 そう、毎年、秋になると奈良に行きたくなるのです。 紅葉にはまだ早いので、コスモスを見に斑鳩(いかるが)の里へ。 斑鳩のコスモスといえば、法起寺周辺です。 稲穂がたわわに実る傍らに広大なコスモス畑が。 その向こうに見えるのが法起寺の三…

英語科教育の「目的論」変遷史(2)

日本における英語科教育の目的論を考える上で、「教養派」の系譜は見逃せません。 その拠点は、日本における英語教育研究の「総本山」と称すべき東京高等師範学校、東京文理科大学、戦後の東京教育大学の英文教室でした。 その校史ならぬ教室史は、いまだに…

後期のゼミ始動!

10月1日、後期の授業開始。 ゼミも同日から始まりました。 今後の方針を話し合うとともに、1人ずつ「自分の学びの到達点と、今後の課題」をプレゼンしてもらいました。 プロジェクト課題も3人ずつ、3組に分かれてスタートします。 4回生の卒論も、協…

英語科教育の「目的論」変遷史(1)

9月のブログでは、英語教員らによる「外国語教育の4目的」を5回にわたって紹介してきました。 英語科教育の根本的な哲学・理念である「目的論」がふらついていると、あるいは無自覚であると、日々のさまざまな実践の意味づけ・意義づけが、あいまいで不本…

21万ヒットへの御礼

10月1日、大学は新学期開始です。 その節目の日に、本ブログが21万ヒットに達しました。 これらも、どうぞよろしくお願い申し上げます。 <m(_ _)m> 昨日はせっかくの日曜日だったのに、台風17号の和歌山直撃で大荒れの天気でした。 私の家には被…