希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

12.17 シンポジウム 「動き出した小学校英語活動」

12.17 第2回英語教育総合学会のご案内

日時:12月17日(土)13:00-17:30

場所:大阪大学大学院言語文化研究科新棟2F大会議室(豊中キャンパス:HP参照)

シンポジウム
「動き出した小学校英語活動」-小中連携の言語的基盤-

コーディネーター・司会:成田一

特別講演「小学校英語活動から日本の英語教育を考える:Reading Recoveryの視点から」  
髙梨庸雄(弘前大学名誉教授)

小学校英語の今後を展望する」 河原俊昭(京都光華女子大学

「欧州・アジアと日本の小学教員養成と小中連携」 林桂子(広島女学院大学

小学校英語活動で伸ばしたいコミュニケーション能力」 安達理恵(愛知工科大学

「小中連携プロジェクト型外国語活動」 東野裕子(西宮市立高木小学校)

小学校英語に言語獲得期を生かせ!-脳の機能特化と自動化-」 成田一大阪大学

全体討論(「OBK児童英語講師自己研鑽の会」の報告あり)

参加費:500円(菓子飲料提供)

参加資格:なし、一般の方の参加歓迎。

学会年会費:無料。

問い合わせ:大阪大学成田研 narita@lang.osaka-u.ac.jp 

詳細は英語教育総合学会HP参照。
懇親会 場所:言語文化研究科旧棟大会議室 費用:教員1000円、院生800円

講演概要
言語習得理論を踏まえた上で、小学校における外国語活動を現在の制約の下で少しでもより実りあるものにする「新たな試みと理論」を取り上げるが、さらに中高大への連携も視野に、日本における英語教育のあるべき姿について、運用英語偏重の風潮に流されることなく、根本から考え直してみたい。

高梨講師 読み書き教育(英語)に予算を惜しむ政府は,生徒たちが成人になった時、その19倍の税金を浪費することになる。先見性のない政治の怖さである。

河原講師 小学校の英語教育(外国語活動)が今年度から必修化された。その行方を、アジア諸国で行われている英語教育の動向と比較しながら、考えていきたい。

林講師 欧州およびアジアの初等・中等教育における外国語教育目標と小中連携、教員免許状取得カリキュラムを基に日本の小学校英語教員養成について考える。

安達講師 講演では、これまでの児童の動機づけなどの情意面を調査した結果を報告しつつ、英語教育に拘らない“総合的なコミュニケーション教育”を提案したい。

東野講師 外国語活動の目標達成には、英語を聞いたり、言ってみたりする活動に留まらず、児童が主体的・創造的に課題を解決するタスク型の活動が最適である。

成田講師 日本人が母語とはかけ離れた英語を習得するには言語獲得期における自動習得機能を活用するのが切り札だが教員の英語力など整えるべき課題は大きい。

OBK池亀葉子講師 「児童英語」の是非を巡る大津由紀雄教授との「対決型ワークショップ」を報告。