希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

広島大学で「英語教育史」を集中講義

週末は「クリスマス3連休」。

なのに、連休も働くのです。
まるで、いやな政治情勢を忘れるかのように!

12月22~24日、広島大学教育学部「英語教育史」の集中講義を担当することになりました。
英語教育史をテーマにした集中講義の依頼は2006年9月の東大大学院(駒場)以来です。

あれから6年。学習英文法研究、英語通信教育、受験英語などの多くの分野での研究の進展を盛り込みたいと思います。

広島では、院生を含め32人が受講されるとのこと、新しい出会いはいつもドキドキ楽しみです。

若い皆さんに、英語教育史がどれほど面白い学問かを伝えられればと思っています。

パワーポイントには、幕末以降のたくさんの資料の画像を載せました。

さらに、段ボール箱1箱ほどの現物資料を手にとってもらいながら、「日本人の英語学び史」の息づかいを感じ取ってほしいと思っています。

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また、「歴史は眠らない:英語愛憎の二百年」(NHK)や斎藤秀三郎などの映像資料も、できるだけ活用したいと思っています。

もちろん、一方通行の「講義」ではなく、グループによる協同学習を取り入れ、資料調査の演習やプレゼンテーションなども交えます。

いつものようにライブ感覚で、受講生の意欲関心に応じてメニューは変える予定ですが、今のところ以下のメニューを考えています。

1. 英語教育史の意義、研究領域、時代区分

2. 研究方法・資料調査法

3. 英語教育の歴史から学ぶ(通史的概要)

4. 英語教科書変遷史

5. 日本人の英語学習史

6. 学習英文法の変遷史

7. 英文解釈法と読解指導の変遷史

8. 受験英語の歴史

9. 通信英語教育による英語教育の大衆化

10. 広島の英語教育史(教科書・教授法を中心に)

11. 日本人姓名の英語表記の歴史

12. 日本英語教育史研究の課題

広島大学の学生・院生のみなさんにお目にかかれることが、とても楽しみです。(^_^;)