希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

川内原発を再稼働させてはならない

原発問題について緊急に2点を。

1点目。
第五検察審査会は、東電福島第一原発の大事故を引き起こした東電取締役3名の強制起訴を決定した。

7月17日に告訴されていた東電取締役のうち3名を起訴相当と議決し、7月30日に公表したのである。

ほとんど完璧な事実認定で、「想定外」などとの言い訳は認めなかった。

あれほどの大事故・大被害を招いておきながら、誰も責任を取らないなどありえない。
当然の決定である。

厳正な裁きが下されんことを!

2点目は、この夏にも再稼働を強行しようとしている鹿児島の川内(せんだい)原発に本質的な欠陥の可能性が浮上し、再稼働は許されないという点だ。

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大規模な火山爆発の危険性や、住民非難の不備などは従来から指摘されてきた。

それに加えて、原発の中心部分である蒸気発生器に重大な欠陥がある可能性が高まったのである。

川内原発には、三菱重工製の蒸気発生器が使われている。

ところが、同社の蒸気発生器には重大な欠陥があった。

米国カリフォルニア州サンディエゴのサンオノフレ原発に納入された三菱の蒸気発生器が、冷却水の漏出により放射能漏れ事故を起こしたのである。

2009年に指摘があって2010年に交換したが、これもまた不良で、結局は同原発廃炉になってしまった。

そのため、同社は三菱重工に9300億円もの損害賠償を請求した。

このことは、先日報道されたばかりである。
ところが、ここから先は、なぜか日本のマスコミは報じない。

蒸気発生器のトラブルは、設計ミスが原因だと言われている。

放射能漏れを引き起こしたものと同系の三菱重工製の蒸気発生器が、再稼働予定の九州電力川内原発に使われているのである。


アメリカで廃炉にまで至った設計ミスの蒸気発生器と同系のものを組み込んだ川内原発

いつ放射能漏れ事故を起こすかわからない。きわめて危険である。

政府や原子力規制(寄生)委員会は、なぜ知らんぷりを決め込むのか。

徹底的な調査を行うまでは、再稼働は許されない。