本日、大学図書館に届いたので開いてビックリ。
読むと、もっとビックリ。
全体的に、大津さんが持論である<日本語を主体とした「ことばへの気づき」を重視すべきだ>とする主張に対して、直山さんがかなり「接近」している。
例えば、次のような。
大津 今の教科体制から言うと、国語が中心となって気付きを耕していく。そういった素地が、子供の中に形成された上で外国語が入ってくると、二つの窓が得られるわけです。(中略)単語をいくつか順に並べてまとまりをつくって句をつくり、それを重ねて文をつくるという原理は同じです。そういうことに気付くことで、「ことばへの気付き」がより豊かになってくる。
直山 大津先生と私の共通点はそこです。それは外国語教育の目的と重なると考えています。外国語教育単体で考えるのではなく、母語と合わせて、言語教育としてとらえる必要がある。(37ページ)
最後の「外国語教育単体で考えるのではなく、母語と合わせて、言語教育としてとらえる必要がある」という発言は、たいへん高い見識であり、評価できる。
ぜひ、実現に向け動いてほしい。
教科調査官にここまで言わせた大津さんの柔らかな説得力はたいしたもの。
もっと詳しく紹介したいが、明日は朝から新潟での新英研全国大会(記念講演を頼まれてます)に出発のため、その準備をしないと。(片道6時間半です!)
ぜひ、図書館等で本文をお読み下さい。
<m(_ _)m>