希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

9月17日(土)広島で英語教育史学会

日本英語教育史学会 第259回 研究例会のご案内

下記の要領で研究例会を開催します。

どなたでもご参加いただけますので、ぜひ広島でお目に掛かりましょう。

日  時: 2016年9月17日(土)14:00~17:00

場  所: サテライトキャンパスひろしま 6階 604中講義室   
      〒730-0051 広島市中区大手町1丁目5-3
      アクセス

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研究発表 

「戦後英語教科書(読本)に登場した国家元首について~戦争と平和をテーマとして~、
オバマ大統領の広島演説の前に何が検定教科書で語られていたか」

     藤本 文昭氏(横浜翠陵中学・高等学校)

新制高等学校の英語教科書(読本)には様々な国の元首(あるいはそれに相当する人物)が登場してきた。
1950年代には英国史・米国史の一部としてエリザベス女王やワシントンやリンカーンが登場した。
その後は市井の人を扱う時代が続き、80年代になって戦争や平和をテーマにした課が増えるに従い、時代を特徴づけた人物、イギリス初の女性首相マーガレット・サッチャー南アフリカマンデラ大統領、ドイツのワイツゼッカー大統領や米国のレーガン大統領、そして現職のオバマ大統領まで大物政治家や各国の国王級人物が登場するようになった。
その扱いは単なる個人の紹介ではなく、戦争が繰り返される現代史を彼らがどのように考えているか、幸せとは何か、今世界が抱える問題や次世代への課題が何であるかを高校生に考えさせる内容になっている。
今、文科省が唱えている「思考力・判断力」を身に着けるための仕掛けがそこには隠されていたのか。
それとも単なる偶然なのか。
いくつかの検定教科書の語り口を紹介し、教科書編集の意図を探ってみたい。

自著を語る

「戦後における岡山県の中学・高校の英語教育はいかになされたか:
山田昌宏著『岡山県中学校・高等学校英語教育史年表』を素材に」

     提案者:山田 昌宏氏(日本英語教育史学会会員)
     指定討論者:拝田 清氏(四天王寺大学) 
    
戦後の英語教育における最大の問題は英語教員不足だった。
英語教員の研修が急務であり、昭和37年に岡山県英語教育研究会が設立されて、本格的に実践研究活動が始まった。
この研究会が母体となって後の中教研英語部会、高教研英語部会が独立し、県内の英語教育に関わってきた。
この両部会の活動を中心にして、研究会、研修会、研究発表、研究論文、生徒の活動成果及びそれらに関わった方々等について具体的にお話したい。

<問合せ先> 日本英語教育史学会例会担当
e-mail: reikaiアットhiset.jp 
(「アット」を「@」に変更してください。) 

[お知らせ]

第260回研究例会は以下となっています。

日  時: 2016年11月26日(土)14:00~17:00
場  所: 東京電機大学千住キャンパス
(会報に掲載された予定(日時)に変更がありました。会員の方はご注意ください。)