上映中の映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』はすごい。
ビートルズ前半期の、ライブ活動を中心とした映像がメイン。
彼らが熱狂的に受け入れられ、世界各地でライブ活動をしていた時代が、ドキュメントタッチで描かれている。
熱狂する観客、ハードなスケジュール、メディアのバッシングなどに疲れ、やがて彼らはライブ活動を中止して、もっぱらスタジオでの音楽作りに集中するようになる。
そのあたりの心の動き、苦悩も巧みに描かれている。
本編のエンドロールが終わったからといって席を立たないこと。
圧巻なのはこのあと。
なんと、1965年8月15日のニューヨーク“シェイ・スタジアム”のライブ映像(31分)が、4Kリマスターで編集され、驚くような画質と音質で堪能できるのだ。
まさに鳥肌!
驚くのは、5万人以上を収容する巨大スタジアムなのに、アンプの音を拡大するPAも、自分たちの演奏を聴き取るための「返しのスピーカー」もないことだ。
ステージで演奏した人なら誰でもご存じだろうが、ロックは大音響のため、「返しのスピーカー」がないと自分たちの音をほとんど聞き取れない。
ドラムのリンゴ・スターは、ギターやベースが聞こえないため、メンバーの体の動きからリズムを把握したという。
それなのに、ビートルズの演奏は4人の呼吸が見事に合って、抜群の演奏テクニック。
あらためて、彼らの凄さを感じる。
なお、僕らのバンド「先コウ花火」は、11月19日(土)の夕方、和歌山大学大学祭で演奏予定です。
多忙すぎて、メンバー全員が集まって練習できる日が1日もないという悲惨な状況ですが、この映画を観たら、やるっきゃない!