希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

7月15日(土)日本英語教育史学会例会

7月15日(土)午後2時からオンラインで日本英語教育史学会第293回研究例会が開催されます。

私は柾木貴之先生の大著『国語教育と英語教育をつなぐ:「連携」の歴史,方法,実践』(東京大学出版会、2023年3月刊)をめぐる指定討論者となっています。

本書については;

www.utp.or.jp

事前の申し込みは;

http://hiset.jp/reikai_zoom.pdf

 

開催日時  2023年7月15日(土) 14:00~17:00 オンライン開催

 

司会  榎本剛士(大阪大学

 

14:00-   会長挨拶  田邉祐司(専修大学

 

14:05ー14:45 自著を語る:柾木貴之著『国語教育と英語教育をつなぐ:「連携」の歴史,方法,実践』東京大学出版会,2023 年3月):柾木貴之(北海学園大学

 

14:45ー15:15   討論・質疑応答:指定討論者:江利川春雄(和歌山大学名誉教授)

 

15:15-15:30  休憩

 

15:30ー16:10   ミニ・シンポジウム:「英語教育における『ローマ字』を考える ーー通時的・共時的な視点から」

話題提供者:河村和也(県立広島大学),久保野雅史(神奈川大学),拝田清(和洋女子大学),堀由紀(和洋女子大学大学院〔院生〕)

 

16:10-16:40  討論・質疑応答

 

16:40-   感想記入,事務連絡,副会長挨拶 馬本勉(県立広島大学

 

[概要] 自著を語る:柾木貴之著『国語教育と英語教育をつなぐ:「連携」の歴史,方法,実践』(東京大学出版,2023年1月): 柾木貴之(北海学園大学

 

本書の目的は「国語教育と英語教育の連携」に関する歴史を記述した上で、歴史上の提言と実践を根拠に目的と方法を提案し、それに基づいて行った実践について考察を行うことである。新学習指導要領において、「連携」は新しい発想に見えるが、本当にそうなのだろうか。歴史を振り返ることで、「連携」の議論は明治期から現代まで連綿となされてきたことを示す。その上で、これまでに行われた実践の成果と課題について検討したい。

 

[概要] ミニ・シンポジウム:「英語教育における『ローマ字』を考える ―通時的・共時的な視点から」

話題提供者:河村和也(県立広島大学教授),久保野雅史(神奈川大学教授),拝田清(和洋女子大学教授),堀由紀(和洋女子大学大学院〔院生〕)

 

本ミニ・シンポジウムでは,英語教育における「ローマ字」にまつわる諸問題を取り上げ,論点整理を行う。英語教員の中には国語科における「ローマ字」指導を英語学習の阻害要因とみなす者もいれば,「ローマ字」の知識が英語理解の助けになると考える教員もいる。そもそも,「ローマ字」とはラテン・アルファベットのことで,このラテン・アルファベットを用いて日本語を表記するのがいわゆる「ローマ字表記」であるのだが,この表記方法を単に「ローマ字」と呼ぶことも多く,このあたりも様々な混乱の要因となっているようである。話題提供者である拝田と堀は,「ローマ字」の歴史的変遷を概説する。拝田が歴史的な経緯を報告し,堀が現在の「ローマ字」の扱い方を国語教育との関係から報告する。河村はヘボン式訓令式の特徴について報告をし,久保野は英語教育学において「ローマ字表記」をどう位置付けるかについて話題提供をする。フロアからの活発な意見・提案を期待している。