希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

福島の子どもたちが政府に訴え

8/17「みんなと一緒に安心して暮らしたい」 福島の子どもたちが政府に訴え

8月17日には、泊原発3号機の営業運転再開という重大事件がありましたが、同じ日の午後、福島の小中学生4人が、政府に自分たちの思いを届けようと、衆議院第一議員会館多目的ホール)に集まりました(主催「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」、協力「福島老朽原発を考える会」、「国際環境NGO FoE Japan」)。

 政府側は、原子力災害対策本部被災者支援チームや文科省保安院など合計10名が出席しました(要請していた菅首相、高木文科相は欠席)。

 この模様を伝えたメディアの一部をご紹介します。

USTREAM中継(IWJチャンネル2) (1時間38分20秒)
  http://www.ustream.tv/recorded/16707035 

■OurPlanet-TV 「安心して暮らしたい」福島の子どもが政府に訴え (ダイジェスト)
  http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1203

 福島の小中学生4人が上京し、県内で辛い生活を強いられている自分たちの生活について綴った手紙を、内閣府原子力災害対策本部と文部科学省の担当者に手渡し、「どうしてこんな思いをしなくてはいけないのか」と訴えた。

 主催したのは、子どもたちを放射能から守る福島ネットワークなど4団体。原発事故の一番の被害者である福島の子どもたちの声を永田町に届けようと企画したもので、会場の衆院議員会館には、首都圏だけでなく、京都や山口県などからも詰めかけ、子どもたちの声に耳を傾けた。

 中学2年生の橋本伽耶さんは、「わたしは6月に転校をしてとても悲しい思いをしました。友達も泣いて別れを惜しんでくれました。こんなふうにバラバラになっていくのは、わたしたちにとって耐え難く悲しいことです。出て行った人も残った人もお互いのことが心配でたまりません。

 ですから、わたしたちが学校の友だちとみんなで安全な場所に避難できるよう、真剣に考えてください。そして、わたしたちが避難している間に、森も山も川も田畑も、福島県全域を徹底的にきれいにする計画を立てて、実行してください。わたしたちが将来安心して暮らせるよう、最大限の努力をしてください」と訴え、避難範囲を見直し、学校ごと集団疎開できるよう訴えた。

 子どもたちのストレートな問いに対し、政府の担当者は、「除染が期待されていると思うので頑張ります」と回答。子どもたちの悲しい思いはそういうことではない。疎開についてはどう思うのかと指摘されると、マイクをたらい回しにし、10人出席した政府関係者は誰ひとり、きちんとした回答をしなかった。

 俳優の山本太郎氏も最後にコメント。すばらしかった。

(情報提供、メルマガ金原)