希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

LTD話し合い学習法で英語教育政策を論じ、英語教育史で認識を深める

日本の英語教育をどうしていくべきか。

そうした根源的な問題に答えるためには、まず「コミュニケーション重視」に転換した過去20年ほどの英語教育政策を冷静に検証し、最新の動向やデータ、知見で補いながら謙虚に学ぶ必要があります。

そういった主旨で、学部のゼミでは「LTD話し合い学習法」を使い、『英語教育のポリティクス:競争から協同へ』をメインテキストに、しっかり予習をして、深く討論をしています。

1回の予習に要する時間は、平均5時間程度、多い人で10時間かかります。

それをもとに討論を進めるわけですから、「しんどいけど深く学べる」ゼミになっているように思えます。

第1回目の要旨については、3回生の大倉君作成のゼミ通信をご覧ください。

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また、これとは別に、大学院の授業では幕末以降の英語教育史から学ぶ活動も行っています。

5月17日には、初期の英学・英語教育史料を実際に手に取りながら、先人たちの英語学習の息吹に触れる学びを実践しました(下の写真)。

その上で、5月18-19日に大阪・四天王寺大学で開催された日本英語教育史学会第29回全国大会に院生と参加してきました。

現在と過去から学ぶ。
未来の英語教育を模索するために。

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