英語の授業で協同学習を成功させる秘訣を一言でいえば、
「わくわく・ドキドキ・ハイレベル」
ではないでしょうか。
協同学習は、一人では到達できない課題を、仲間との密接な協力によって解決していく学習法です。
そのため、単なるグループワークとは異なり、「背伸びとジャンプ」を伴うハイレベルの課題設定が必要になります。(ただし、授業の前半などでは平易な「共有の課題」もありです。)
多くの授業を観察してきましたが、協同学習をめざしながらも成功しない原因の9割は、課題設定が易しすぎることにありました。
では、単に難しい課題ならよいのでしょうか?
そうではありません。
学習者がやりがいを感じる「わくわく・ドキドキ」感が不可欠なのです。
題材に、ことばへの気づき、平和、民主主義、人権、環境などの「深み」を加えれば、さらに良いでしょう。
そうした要素を加えることで、学びは高度な「知的遊び」に接近していきます。
もちろん、ここで言う「遊び」とは、前回ブログで述べたように「我を忘れ、夢中になれる」という意味での学びの理想型です。
私のゼミでの模擬授業演習では、学生たちが協同学習を用いて、高度な「知的遊び」の要素をもった授業を展開しつつあります。
事後の検討会での議論をふまえ、さらにバージョンアップさせていくことでしょう。
12月12日の和田さんの模擬授業については、本人の報告をご覧ください。