希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

「グローバル人材育成」論を超えるために(ゼミ報告)

上位1割程度(実際にはもっと少ない)にだけ集中投資し、英語力のハードルを上げる「グローバル人材育成」策で、本当に「グローバル人材」が育つのか?

残り9割をかかえる大半の学校(大学を含む)の外国語教育をどうするのか?

具体的には、和歌山大学教育学部の英語教員は、かつての9人から6人にまで減らされたが、これで英語教育の強化策と言えるのか?

公教育は、学習者「全員」に責任を持つ義務があるのではないか?

では、私たちの対案をどうするのか?

4月21日のゼミでは、私の論文「『グローバル人材育成』論を超え、協同と共生の外国語教育へ」(『現代思想』2015年4月号)をテキストに、そうした議論を交わしました。

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学生たちに要求しているのは、私の論文を決して鵜呑みにせず、「必ず批判」を加えることです。

果敢に疑問点を挙げ、批判を加える(ようとしている)姿にたくましさを感じました。

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その前に、映画「マダム・イン・ニューヨーク」を使ったディクテーション演習。
今回は、パキスタン人やインド人などのノン・ネイティブ英語の聴き取りです。

発音、文法が英米の規範からずれていても、伝えたい内容が心に響きます。
ほんと、いい映画です。

詳細は、山本君のゼミ紹介をご覧ください。

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