最初は誰でも、自分が習ったようにしか教えられません。
とりわけ進学校では、講義・解説・問題演習型の一斉授業が「伝統」のようです。
そのため、学生に模擬授業をやらせると、日本語による文法・語法・構文説明、背景解説、和訳が長々と続くことがほとんどです。
かくいう私も、予備校講師時代も含めて、そうした授業を長らく続けていましたから、偉そうなことは言えません。
限界を感じて、佐藤学先生の講演や書物などから学び、授業スタイルを転換したのは10年ちょっと前からでしょうか。
いまでは一般外国語や専門科目の授業もすべて協同学習で行っていますが、それでも試行錯誤の連続です。
どうしたらもっと深い学びができるか。
それを日々考え、小・中・高・大の様々な学校をお邪魔して学び、修正を重ねています。
ゼミでの模擬授業もその一環です。
私のゼミ生の授業力は平均よりはかなり高いと自負していますが、それでも、まだまだです。
試行錯誤の記録をお読みください。