希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2016年度の終わりに

2016年度もいよいよ終わりですね。

卒業式を終え、送別会も終えて、気分を一新し、新しい学生・院生たちとの出会いを楽しみます。

桜も咲き始めましたし。

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もうじき次期学習指導要領も出るはず。

外国語教育に関しては、元文部科学省教科調査官だった知人の某氏が、メールで「史上最悪の指導要領」だと憤慨していました。

同感です。

とりわけ、深刻なのは以下の3点。

①まともな準備・教員研修もせずに実施を強行する小学校外国語活動の早期化・教科化

②学問的・実践的根拠もなく実施する中学校での「英語による英語授業」

③一気に2倍に急増する中学校の英語語彙

これらの問題点については、「グローバル・エリート育成に特化した英語教育」(『人権と部落問題』2017年4月号)を書きました。

また、私たち「4人組」(大津・鳥飼・斎藤・江利川)の対案を、「ひつじ英語教育ブックレト」第4弾『英語だけの外国語教育は失敗する―複言語主義のすすめ』として発表します(原稿は昨年中に書いたのですが、いろいろありまして5月発売予定です)。


新学期早々の4月2日(日)には、下記の講演も行います。

■日時 4月2日(日)13:30~16:30(開場13:00)

■場所 エル大阪 南734号室
地下鉄谷町線・京阪「天満橋」下車7分

■講演 江利川春雄(和歌山大学教育学部教授)

    「新学習指導要領における英語教育政策の危険性と対応策」

■参加費:800円(学生400円、事情のある方はご相談ください)

■主催 子どもに『教育への権利」を!大阪教育研究会
http://eduosk.cocolog-nifty.com/blog/

一緒に、英語教育問題を考えましょう。

そうそう、ゼミ報告が1つ残っていました。

では、来年度もよろしくお願い申し上げます。

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