参加費:無料
研究発表 日本の英語検定教科書に見られる文分類の発達―「5文型」断章2019
川嶋正士氏(日本大学教授)
本発表では「5文型」の史的研究の一環として日本の英語教育における統語分析による述部の分類法が発達する過程を考察する。人口に膾炙している「5文型」ではあるが、これまで英語教育界での普及を取り上げた論考はほとんどなかったのが発表者の問題意識である。発表では具体的な調査対象は検定教科書とし、以下の区分に従いながら、「5文型」の発達過程をまとめてみる。
I. 1898年~1916年:斎藤秀三郎の『実用英文法』で現在の「5文型」と同じ分類が示されてから細江逸記の『英文法汎論』が出版されるまで―
II. 1917年~1946年:『英文法汎論』で「文の5公式」が提唱されてから旧制中学の最終年まで―
III. 1947年~1958年:新制中学発足から第2回中学校学習指導要領改訂まで―
II. 1917年~1946年:『英文法汎論』で「文の5公式」が提唱されてから旧制中学の最終年まで―
III. 1947年~1958年:新制中学発足から第2回中学校学習指導要領改訂まで―
<自著を語る>
春水の晩年―松江における生き様―『評伝佐川春水』を素材に
春水の晩年―松江における生き様―『評伝佐川春水』を素材に
提案者:森悟氏(元高校教員)
指定討論者:孫工季也氏(和歌山市立西和中学校講師)
正則英語学校の吊物講師として全国にその吊を知られた佐川春水は、類まれな英語教師であるとともに芸事にも通じ、特に俳句では高い評価を受ける粋人でもあった。阿修羅のごとく働き、明治・大正・昭和の英学をリードした春水であったが、大戦末期、自宅を空襲で焼かれた後は松江に戻り、再び東京の地を踏むことはなかった。しかし春水の人生は松江で再び輝き始めていく。そして多くの人々に影響を与えていくのである。
<問合先>日本英語教育史学会例会担当===メール: reikai@hiset.jp
◆研究例会はどなたでもご参加いただけます(予約不要)。
◆例会終了後に懇親会を行います。こちらにも奮ってご参加ください。