希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

真宗大谷派「原子力発電に依存しない社会の実現にむけて」

3.11以降、インターネット上の小さなメディアや個人・団体のメルマガを閲覧する機会が急増しました。

原発報道をめぐる大手マスコミのウソとゴマカシにあきれ果て、これまで以上に信用できなくなったからです。(朝日新聞の連載「プロメテウスの罠」や自社の原発報道を反省的に検証するなどの記事は評価できますが。)

そんな中、1日に数回も原発問題を中心にメルマガを発行し続ける人がいます。
和歌山市の弁護士・金原徹雄先生です。

先生には産廃建設反対運動でたいへんお世話になりました。

僕は本日から3日間、学会のため東京出張なので、取り急ぎ、金原先生の「メルマガ金原No.784」より、大事な情報を提供させていただきます。

去る12月28日、真宗大谷派原子力発電に依存しない社会の実現にむけて」という声明を発表しました。(以下は「メルマガ金原」からの引用です。)

 真宗大谷派(東本願氏)といえば、伝統仏教の中でも有力な宗派の1つですが、その真宗大谷派が、去る2011年12月28日、内閣総理大臣宛の要望書「原子力発電に依存しない社会の実現にむけて」を提出しました。
  お知らせ 
   http://higashihonganji.or.jp/info/news/detail.php?id=371
  要望書(PDF) 
   http://www.higashihonganji.or.jp/info/news/PDF/yobo-sho1228.pdf

 そんなに長いものではありませんから、全文引用してみましょう。

(引用開始)
 原子力発電に依存しない社会の実現にむけて
 今年三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震にともなう東京電力福島第一原子力発電所事故により、多くの人々の生命や人権が脅かされ、苦難の日々が今なお続いております。
 真宗大谷派では、宗祖親鸞聖人七百五十回御恩忌にあたり「今、いのちがあなたを生きている」というメッセージを発信いたしました。そこで、「すべてのいのち、生きらるべし」の願いのもと、左記の要望を申し上げます。
 これらの要望の実現にむけて。真宗大谷派としても極力ご協力させていただく所存でございます。

                       記

一、放射能汚染された地域の放射線量を継続的に測定し、住民にお知らせください。そして、故郷で元の生活ができるよう除染を進めてください。

一、除染が不可能な地域においては、特に妊婦、乳幼児、学童・生徒の避難措置を早急に実施してください。

一、住民の被ばくについては、あらゆる観点から外部被ばくと内部被ばくを評価して、長期にわたる健康管理と生活支援を行ってください。

一、原子力発電所事故による放射能飛散と被ばくの痛ましい現実から、原発の誤謬性を思い知らされました。未来を生きる子どもたちのためにも、一刻も早く原発に依存しない社会の実現を推進してください。
                                             
 以 上
                          二〇一一年十二月二十八日
                          真宗大谷派
                          宗務総長 安 原   晃
 内閣総理大臣
 野 田 佳 彦 様
 (引用終わり)

 「原発に依存しない社会の実現」を目指すという基本スタンスは、メルマガNo.718でお伝えした(財)全日本仏教会の宣言「原子力発電によらない生き方を求めて」(12月1日)でうたわれた「私たち全日本仏教会は『いのち』を脅かす原子力発電への依存を減らし、原子力発電に依らない持続可能なエネルギーによる社会の実現を目指します」と軌を一にするものです。
  http://www.jbf.ne.jp/2011/12/post_214.html

 「全原発即時廃炉」にまで踏み込むことは難しいのかもしれませんが、現在の政権が続く限り、「原発に依存しない社会の実現」など目指すはずはなく、「脱原発依存」であっても、明確にアピールしてくれる有力な団体が増えてくれることはありがたいことです。

 全くの余談ながら、「創価学会」の原発に対する公式見解がどうなっているのか、明確な出典を教示していただける方はいませんか?

(情報提供 メルマガ金原No.784)

最後の締めがいいですね!