希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

政官財から無視される怒り,再稼働で臨界点に達した

7月から給料が不当に1割カットされた。

2004年の国立大学法人化で,合意なく一方的に国家公務員身分を奪われた。
なのに,今度は国家公務員並みに給料を1割カットするという。
給料を不当にカットし,増税し,なのに,なぜ新幹線を新たに作るのだ,野田!

そのことへの怒りも書きたいが,今日は本日7月19日の朝日新聞に掲載された小熊英二氏の秀逸なオピニオンについてだけ,どうしても紹介しておきたい。

これは必読である。

見出しは「金曜の夜,官邸前で」
サブは,「政官財から無視される怒り,再稼働で臨界点に達した」

原発再稼働反対をかかげて,毎週金曜日には首相官邸前に数万人もの人々が抗議デモに集まる。
60年安保以来の抗議行動だという。

全国各地でも同じことが起こっている。

それが持続している。

小熊氏は言う。
「構造的な不満や政治不信は簡単には収まりません」

その構造は,米国のウォール街占拠運動に似ているという。

原発事故があって見えてきたのが,政界・官界・財界の複合体だった。我々を無視して決定し,我々の安全を守る気もなく,内輪で既得権を得ている連中だ,と映っているでしょう。『再稼働反対』という声には『日本のあり方』全体への抗議が込められていると思います」

「政官財と大手マスコミ,つまり旧時代の上層部がいちばん変化をわかっていない」

「代議制の危機を招いているのは政府自身です。デモの人たちは,もはや議員に自分たちを代表してほしいとは思っていない感じです。ルイ16世に何を期待するでしょうか。」

「自由参加のデモに踏み切る人が1人いれば,背景には100人いると思った方がいい。東京だけで10万人集まったらどういくことか」


「3.11以降,国民の政治的リテラシー(理解能力)は相当上がったはずです。デモができる社会になり,政治参加がやれるという意識を持つ人が増えるのは,民主主義にとっていいことです」

ぜひ,全文をお読みください。

明らかに,新しい時代に入りつつあります。

なお,和歌山市「Twit No Nukes 和歌山」が開催されます。
7月22日午後4時より、
和歌山城西の丸広場→県立美術館→関電前→けやき通り→西の丸

原発反対」と思う人なら誰でも参加できるデモです。
プラカード持参で、音楽もオッケー!!