希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

4人組はがんばるぞ!(池袋の奇跡)

私たち「英語教育4人組」(大津由紀雄斎藤兆史、鳥飼玖美子、江利川春雄)の怒りの書『英語教育、迫り来る破綻』ひつじ書房)は、おかげさまで大変好評で、版元の社長によれば「我が社が始まって以来の売れ行き」だとのことです。

発売2カ月を過ぎた本日の時点でも、Amazonでは「英語・外国語」部門と「教育行政・法律」部門で第1位をキープしています。

この場を借りて、皆さまのご支援に厚く御礼申し上げます。

なによりも、「大学入試にTOEFL等」などというトンデモ方針を契機に、学校英語教育をどうするかという問題に、多くの方が関心を寄せておられることがよくわかりました。

ということで、ひつじ書房の強い働きかけもあり、「ひつじ英語教育ブックレット」の第2弾を出そうということで4人の意見が一致しました。

とはいえ、多忙すぎる4人が集まるのは大変なこと。
日程調整は困難をきわめました。

ところが、奇跡的に池袋の立教大学に集まることができました。

以前からの約束で、私は9月2日に、中央教育研究所のプロジェクトチーム「英語教育における小中高大の接続」(鳥飼玖美子さん代表)で「受験英語の歴史」に関する講演をすることになっていました。

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ところが、9月、10月は揃うのが無理だと思われていた4人が、この日だけは都合が付いたのです。

ということで、午後4時から鳥飼さんのお世話で立教大学12号館に集まり、ひつじ書房の社長とスタッフも交えて、一気に話し合いが進みました。

ブックレット第2弾、第3弾、さらには本格的な・・・これはヒミツです。(^_^;)

次回は、学校の英語教育は何のためなのかという根本問題に切り込みたいと思います。
学校教育は、グローバル企業に人材を送り込むためだけではないからです。

みなさんと一緒に、頑張りましょう!

さて、会議を終えると、大津さん、斎藤さんも、そのまま夕方からの私の講演「受験英語と日本人」および懇親会に参加してくれました。

講演会には、教育学・教育史の重鎮であり中央教育研究所理事長の寺崎昌男先生(東大名誉教授)も出席してくださり、かねてから敬服している先生だけに感激しました。
(右列2人目が寺崎先生。その右隣が水沼文平所長、左隣が斎藤兆史さん、その隣が鳥飼玖美子さん、反対側の扇子パタパタが大津由紀雄さん。)

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それにしても、楽しい会でした。

非公開の少人数による研究会で、食事を一緒にとった後で講演・質疑応答というのもユニークです。
「大人のゼミナール」という感じでした。

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そのあと懇親会。

若き研究者のみなさんと語り合えて、とても楽しい時間でした。

まさに「池袋の奇跡」とでも呼べる最高の1日でした。