希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

競争的な「かるた」を協同学習ツールに変える

いよいよ12月ですね。
師走です。
もっとも、近年の教師は1年中走っていますが。

さて、前回の江利川ゼミでは、学生の模擬授業に登場した「かるた」を、どう協同学習のツールに高めるかを中心に検討しました。

一般のかるたでは、取った枚数を競う「競争ゲーム」になってしまいます。

この競争的な「かるた」を、お互いを理解し合い、協力し合い、切磋琢磨していくという協同学習の原理に添って作り替えようという課題を事前に提起し、みんなで検討しました。

ポイントは、以下の通りです。

(1)2つの班のメンバー間でインタビューし合い、得られた情報をもとに「かるた」を作成する。

 *お互いの聞き合う関係が育つと同時に、自分たちに関係したことが「かるた」になるので、がぜん集中力が高まり、盛り上がる。また、お互いのことをよく知る契機となる。

(2)各グループが取った「かるた」を持ち寄り、そこに書かれている情報をもとに、グループでストーリーを作り、発表し合う。

 *こうすることで、誰がたくさん「かるた」を取ったかを競うのではなく、仲間同士で情報を共有し、力を合わせて面白いストーリーを作る。
 また、聴く、話す、読む、書くの「4技能」が統合的に育成される。

その後、寺山君の模擬授業があり、またも多くの改善点が指摘されました。

詳細は以下のLa La Laをご覧ください。

イメージ 1