希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

#小学校

新著『世界と日本の小学校の英語教育――早期外国語教育は必要か』発売

2015年12月末に、西山教行・大木 充編著『世界と日本の小学校の英語教育――早期外国語教育は必要か』(明石書店、3456円)が出ました。 僕も「第6章 歴史の中の小学校英語教育」を担当しました。 次期学習指導要領で早期化・教科化が計画されている小学校の英…

小学4年生の協同学習を見て

6月24日(月)和歌山県内の小学校を訪問し、協同学習を取り入れた4年生の「算数」の授業を観察。 その後、先生方の研究協議会に参加し、最後に「認め合い学び合う協同学習による学力向上」と題して1時間ほどお話ししました。 まず、どの児童も笑顔で挨拶…

明治期の小学校英語教育に関する賛否両論(続き)

昨日に続き,1903(明治36)年に刊行された教育学術研究会編纂『教育辞書 第一冊』(同文館)に掲載された「外国語教授」より,小学校英語教育に関する部分です。 執筆者は,〔東京〕高等師範学校助教授の佐々木吉三郎です。 さて,小学校英語教育に関する賛…

明治期の小学校英語教育に関する賛否両論

古い史料を読んでいると,ハッとするほど今日的な問題に出くわすことがあります。 今から109年前の1903(明治36)年に刊行された教育学術研究会編纂『教育辞書 第一冊』(同文館)に「外国語教授」という項目があります。 執筆者は佐々木吉三郎(〔東京〕高…

質の高い学びを創る

学力問題の本質は学びの「質」である。フィンランドの教育改革の成功の鍵は「質(quality)」と「平等(equality)」の同時追求にあった。 佐藤学氏(東大)のこの言葉に深く共感する。 佐藤学氏の3年間の指導を受けて「学びの共同体」創りを進めてきた和歌山大…