希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

教員採用試験合格体験記(3)

みのりさんの教員採用試験合格体験記(大阪府・中学・英語)の第3回目(最終回)です。

<模擬授業>

まずはお題が書かれた用紙が全員に配られ、10分の構想後、列ごとに別の試験部屋へと移動します。
お題は現在進行形の疑問文。

会話文なのですが、be動詞を前に持ってくる疑問文だけではなく、疑問詞Whatを使った疑問文も含まれていました。
Whatに触れるべきか迷ったのですが、時間が足りないことは明らかだったので無視することに。
板書計画、どこで発問するか だけを決めました。

面接官は男性3人。
もう本当に一瞬でした。板書を書く、生徒をあてて答えさせる(演技)、疑問文の作り方説明し始めて "…"「はい、終了です。」

とりあえず笑顔で、できるだけ面接官(生徒)の方を見るようにだけしました。
とある方からの情報なのですが、この試験では授業の内容どうこうではなく、雰囲気や声の大きさなんかを見てるらしいです。

<個人面接>

面接官は男性2人、女性1人。多分どこの試験部屋も、向かって左端はおそらく行政の方です。1人だけ厳ついオーラを放っていらっしゃいます。

雰囲気は終始とてもなごやか。厳ついオーラの面接官の方が一瞬笑顔をみせる場面も。
質問をされる男性の面接官の方がずっと笑顔で明るい声のトーンで喋っていらっしゃったのですぐに緊張が解けました。

質問内容

・さっきの模擬授業を振り返って
・教育実習、久しぶりの母校はどうだった?
・中高の免許があるが、なぜ中学?
・学級担任をもつとしてどんなクラスにしたいか
・英語の授業を通して子どもたちにどんな力をつけさせたいか
・生徒から信頼される教師とは
・誠実さが伝わらない時もありますよね?どうしますか?
・英語を教える。と英語で教える。の違いはなんですか
・最後に言いたいことを30秒でまとめて

以下は、私と同じ時間帯に別の試験部屋で面接を受けた講師の方から聞いた質問内容です。
雰囲気はけっこうぴりぴりしていたそうです。

・初めての家庭訪問で、保護者に、どういう学級を作りたいかをロールプレイ
・今までで一番大変だったことは?それにどのように関わったのか?どうやって乗り越えたのか?(就活みたい)
・模擬授業が終わってから今の面接の時間まで何を考えていましたか?

◆ まとめ

全部終わってから言えることは、勉強と面接慣れは大事だということです。
勉強するのに早すぎるということはありません。私は遅すぎました。
よくこんな勉強不足の状態で受験して受かったなと今でも不思議に思います。

でも就活をある程度やってたおかげで、面接で異様に緊張することなく挑めました。
絶対やれとはいいませんが、就活もやって損はないと思います。面接の練習になるし、世間を知るという意味でも。

就活だけの話ではありませんが、色んなことを見て、経験することは本当に大事です。
その経験を自分の力や価値観にすることで、自分の中の考えの「芯」が作られます。
この「芯」がどれほどのものかをはかられるのが採用試験じゃないかなと私は考えています。

あと、いろんなことをしたぶんだけ、子どもたちといろんな角度から話ができると思うので、やっぱり「たくさん学んでたくさん遊ぶ」というのをこれから教員になって何年経ってもずっと続けていきたいと思います。

教採を受けるにあたって協力して下さった江利川先生、教職キャリア支援室の先生、友人・先輩・後輩のみなさん、本当にありがとうございました。

拙い文章をここまで読んで下さってありがとうございます。
来年度受験される方のなにか参考になれば幸いです。

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みのりさん、貴重な手記をありがとう。
4月から多忙だとは思いますが、人を育てるという大事な仕事に邁進して下さい。

ちょっと疲れたら(疲れなくても)、またゼミか合宿に顔を出して下さいよ。(^_^;)