希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

電力会社の底知れぬ腐敗と原発ストレステストの欺瞞

ウソと誤魔化しを何十年も続けていると、それが体質化し、もう正常には戻れない。

玄海原発という日本で最も危険な原発をかかえる九州電力の「やらせメール」は、またしても電力会社の底知れぬ腐敗ぶりをさらけ出した。

福島で深刻きわまりない原発事故を起こしてしまったのに、まだウソを続ける気か。
原発の出発点からして、核兵器開発と表裏一体であり、「核の平和利用」というウソから始まった。

承知のように、それを牽引したのは自民党中曽根康弘であり、読売新聞社正力松太郎だった。

それから半世紀、電力会社は原発の相次ぐ事故・トラブルを隠し、データをねつ造・改竄し、活断層や巨大津波の存在を知りながら知らないふりをしてきた。

福島で地球規模の放射能汚染を引き起こし、まだ破局的な危機と隣り合わせの事態が続いている。
なのに、まだ原発にしがみつく。そのためにウソをつき続ける。

社長の辞任で済む問題ではない。
既存の電力会社を解体するしかない。
少なくとも、発電と送電を分離させ、電力の地域独占をやめさせなければならない。
そうでない限り、このウソと欺瞞の企業体質は一掃できない。

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菅首相はすべての原発「ストレステスト」を実施するという。
これをめぐって、再稼働を訴える役回りを演じていた海江田大臣がハシゴをはずされ、メンツをつぶされ、辞任を示唆している。

ただちに辞任すればよい。

ストレステストはもとより菅内閣の延命策だが、この夏の原発再稼働を遅らせる効果はあるだろう。
しかし、ストレステストとは、コンピュータ・シミュレーション等による原発安全宣言のための茶番にすぎない。

小出裕章さんが指摘するように、しょせんは「あの手この手を使って安全性を証明したい、あるいは説明したい。あるいは言葉が悪いけれども、騙したいというそういう事をやろうとしてる」にすぎない。

最後に、小出裕章さんが7月3日に広島で行った講演がYou Tubeにアップされているので、ぜひご覧いただきたい。
http://www.youtube.com/watch?v=gRHU9jJUT5M

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