希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

阪大外国語学部 非常勤講師全員解雇計画への怒り

今日は大阪大学国語学部への出講日。

今年の教員採用試験(岡山県・高校英語)にめでたく現役合格を果たした4回生も、「単位はいらないので、英語科教育法を受講させて下さい」とのことで、久しぶりに再会した。

こんな熱心が学生がいるから、片道3時間の遠距離通勤も耐えられる。

ところが、レターボックスを空けてびっくり。
組合のビラが入っており、「外国語学部の非常勤講師を3年かけてゼロにリストラする」という恐るべき計画を知った。



僕も3年後にはクビか?
冗談ではない!

大学の担当理事は、外国語教育には大量の非常勤講師が必要であることを理解できないらしい。

大阪外国語大学が数年前に大阪大学に吸収合併されたときも、夜間主課程の廃止など、大幅にリストラされた。

その上に、さらに「非常勤ゼロ」の大ナタを振るう気なのか。
しかも、外国語学部が独自に積み上げてきた計画を、理事クラスが一気にくつがえすという。

非常勤を切ったところで、それに見合った専任を雇うはずもない。
結局は教育内容の大幅な低下だ。

うちの娘が通う私学の外国語学部は開講科目数が極端に少なく、TOEICの授業すら抽選制。
2回も抽選ではじかれ、英米語学科だというのに希望するTOEICの指導すら受けられない。
授業料だけは高いくせに。

国立大学をそんな風にしたいのか。

日本の大学予算(運営費交付金など)は先進国中でも突出して低い。

こんなことをやっていて、どうして世界レベルの教育ができようか。

大阪大学本部は、外様の外国語学部イジメをやめるべきだ。