中東のWeb TV, Al Jazeeraが,消滅の危機にある少数先住民族の言語事情をコンパクトにまとめた番組を放映しています。
オーストラリアでは,かつで200ものアボリジニ諸語があったそうですが,現在では日常話されているのは20ほどに激減しているそうです。
番組では,こうした現状と絶滅回避に向けた取り組みをわかりやすく報じています。
なによりも,各地に暮らす少数民族の映像と,少数言語が(英訳付きで)流れる点が秀逸です。
「英語」という大言語を教えるからには,そうした大言語の進出の陰で,2週間に1つの少数言語が地球上から消えつつあること,人類の貴重な文化遺産が消えつつあることを同時に教えるべきではないでしょうか。
日本のテレビ局にも,ぜひこうした番組を流してほしいものです。
日本は世界でも例がないほど「英語一辺倒主義」の国なのですから。
(情報提供:金野好峰先生)