高橋 源次(たかはし・げんじ1899~1988)
この間、高橋は敗戦直後の1945(昭和20)年10月から1949年まで、全国中学校長協会(のちの全国高等学校校長会)の常任理事を務め、1950(昭和25)年に全国英語教育団体連合会(全英連)が結成されると初代会長に就任した。
副会長には和歌山県立耐久高校校長の佐山武夫が抜擢された。
佐山は1948(昭和23)年に設立された和歌山県高等学校英語教育研究会(現和歌山県高等学校教育研究会英語部会:和高英研)の初代会長も務めていた。
佐山は1948(昭和23)年に設立された和歌山県高等学校英語教育研究会(現和歌山県高等学校教育研究会英語部会:和高英研)の初代会長も務めていた。
この大会では、公開授業に加え、高校入試に英語を課すことの是非(前述)や、中学校の英語を必修にすべきか否かなどが協議された。
なお、高橋は1951(昭和26)年に改訂された文部省「中学校・高等学校学習指導要領外国語科英語編(試案)」の編纂委員長を務めた。
この指導要領は英語教育専門家、中高の英語教師、文部省が三位一体で作り上げた全3巻759ページの大作で、英語教員の優れた指導書となった。
高橋には英文学関係や英語教科書、辞書など多数の著作があるが、彼の英語教育観を凝縮した著作は『英語教育展望』(英語教育協議会出版部、1977年)である。
(つづく)