今年もやります。
いま日本の外国語教育は危機的な状況です。
一言でいえば、モノリンガリズム(英語単一言語主義)が猛威をふるっているのです。
国の学習指導要領は、小学校から高校まで、外国語は「英語を履修させることを原則とする」。
しかも、なんら学問的・実践的な根拠もなしに、高校では英語の「授業は英語で行うことを基本とする」。
次期学習指導要領では、これを中学校にまで下ろそうというのです。
英語格差、英語嫌いが急増するでしょう。
大学では英語で授業をやれば補助金を出す。
明治の先人たちが苦心惨憺して西洋の学術用語を日本語に置き換え、高等教育まで母語で行えるようにした努力を、なんと考えるのでしょうか。
世界の潮流が複言語主義・複文化主義を指向する中、その真逆を行く日本の英語一辺倒主義。
言語は主権の一部ですから、まさに「自己植民地化」です。
つまり、安保関連法制や普天間基地問題と同根なのです。
黙っていられますか?
今回のテーマは「複言語・複文化主義から英語教育の在り方を再考する」です。
個別の演題はつぎのとおりです。
鳥飼玖美子 「複言語主義とCEFR、異文化理解とコミュニケーション」
江利川春雄 「日本はどうして英語一辺倒主義になってしまったのか」
斎藤兆史 「英語を本気で勉強すれば、英語偏重の問題点が見えてくる」
大津由紀雄 「これだけは意識化させておかないと言語教育の意味はない」
事前申し込みが必要です。
お名前(ふりがな)、メールアドレス、所属(任意)、懇親会参加の有無を下記のアドレス宛にお送りください。
ppsym[@]meikai.ac.jp
[@]は@に替えてください。
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まともな外国語教育のために、一緒に力を合わせましょう!