英語教育は、格差化の先兵の役割を担わされているのではないか。
もとより、テストによる評価は「能力」のごく一面にすぎないのだが、ひとたびスコアが出れば、一人歩きを始め、絶対視される。
「彼女は730点、彼は363点・・・・」
「A校は英検3級合格率22%、B校は13%・・・」
こうして、「能力」の数値化が意図的に進められる。
この数値が、巨大な権力を振るうようになる。
数値による、都道府県、学校、生徒の序列化が進められるからである。
結果に一喜一憂し、学校現場にハッパを掛ける政府。煽るメディア。
数値化によって「能力」(格差)の可視化が進められ、国家権力による末端までの管理統制が強化される。
安倍政権が、なぜ全国学力テストを抽出テストから「悉皆テスト」(全員対象)に変えたのかの秘密は、ここにある。
また、小学校英語の早期化・教科化は塾通いを加速させ、英語格差の早期化と拡大を招くだろう。
強く反対したい。
だからいま、「格差と英語教育」を正面から論じる必要がある。
○ 日 時 2016年12月17日(土) 13:00~17:00
○ 趣 旨
教育費の無償化を実現するプロセスには、様々なアプローチが考えられるでしょう。8月1日に中教審教育課程企画特別部会がまとめを公表し、次期学習指導要領の概要が示されました。その中には、小学校の英語の早期化・教科化が盛り込まれて、英語格差の早期化が懸念されます。大学入試センター試験に代わる新テストでも、民間の英語能力テストは重視される見通しで、その受検料も高額となっています。英語教育の立場から、経済格差が英語の学力にも如実に表れていることに警鐘を鳴らしている研究者からご報告をいただき、家庭の経済格差・文化資本格差を乗り越える協同的な学びについて提起していただきます。
またこの間、私学助成運動から学ぶ必要があるというご意見を踏まえ、私学助成運動の到達と、大阪、京都、埼玉で進む一定の所得以下の世帯に対する授業料減免の実態を、全国私立学校教職員組合連合から報告していただき、教育費無償化へのアプローチについて研究協議します。
教育費の無償化を実現するプロセスには、様々なアプローチが考えられるでしょう。8月1日に中教審教育課程企画特別部会がまとめを公表し、次期学習指導要領の概要が示されました。その中には、小学校の英語の早期化・教科化が盛り込まれて、英語格差の早期化が懸念されます。大学入試センター試験に代わる新テストでも、民間の英語能力テストは重視される見通しで、その受検料も高額となっています。英語教育の立場から、経済格差が英語の学力にも如実に表れていることに警鐘を鳴らしている研究者からご報告をいただき、家庭の経済格差・文化資本格差を乗り越える協同的な学びについて提起していただきます。
またこの間、私学助成運動から学ぶ必要があるというご意見を踏まえ、私学助成運動の到達と、大阪、京都、埼玉で進む一定の所得以下の世帯に対する授業料減免の実態を、全国私立学校教職員組合連合から報告していただき、教育費無償化へのアプローチについて研究協議します。
(2) 私学助成運動と教育費の無償化
○ 備 考
全国私教連委員長 永島 民男
・ 参加費は不要です。
・ 研究会終了後、情報交換会を行います。ぜひご参加下さい。
・ 資料準備の都合がありますので、参加希望の方は下記研究分担者
(日永龍彦)まで電子メールにてご一報ください。
※ 13時以降、会場への入室が可能になります。それより前に到着された場合
には、4階フリースペースに控え室を設けておりますので、そちらをご利用ください。
所在地 : 〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6
電話番号(受付) : 03-5440-9020
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