新学習指導要領で注目されるアクティブ・ラーニング。
その中でも、最も深い学びをもたらすのが協同学習です。
とはいえ、教師主導による講義解説型の授業に慣れ親しんてきた人にとって、協同学習への転換は容易ではありません。
ですから、教員養成段階での教科教育法の授業などで、協同学習の理論と実践法をしっかり教える必要があります。
でも実際には、大学の教員自身が協同学習に不慣れで、旧来型の授業スタイルを前提にした教科教育法の講義も多いようです。
そんな現状を打破するには、協同学習のノウハウと成果を具体的に明らかにし、それを可能な限り広報する必要があります。
そんな問題意識から、私は可能なかぎり小学校から大学までの実施の授業を拝見したり、教員の研修会に出かけることで、理論と実践を往還し、成果と課題を確認してきました。
4年間訪問を続けてきた大阪高槻市の中学校では、改革前には年間1200件を超す「問題行動」が発生していましたが、協同学習による授業改革を行う中で、4年目の今年は200件ほどに激減しました。
かつては全国学力テスト(このテストに私は反対ですが)で、全国平均より1~3割ほど低かったこの学校が、4年目の今年、ついに全国平均を超えました。
とりわけ、応用力が問われるB問題が一気に延びました。
理論通り・予想通りの結果に満足しています。
程度の差はあれ、同じような例は他の小中高校でも確認できました。
ですから、どんなに忙しくても、学校現場に出向きたくなるのです。
しかし、それには限界があります。
そこで、4人の授業名人に協力してもらい、この12月中にもDVD4枚の「アクティブ・ラーニングによる協同的な英語授業づくり」をジャパンライム社から発売予定です(詳細は後日)。
生徒役として、ゼミ生たちにも出演してもらいました。
もちろん、ゼミ生たちにも協同学習による「主体的・対話的で深い学び」ができるよう、頑張ってもらっています
最近のゼミの様子をご覧ください。