希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

次期学習指導要領の検討(ゼミ報告)

新学期が始まったと思ったら、あっという間にゴールデン・ウィーク間近ですね。

教員採用試験の募集も始まっています。

さて、私のゼミでは、初回4月14日のガイダンスに続き、21日からは本年3月31日に告示された次期学習指導要領(小・中学校の外国語)に関する検討を、LTD話し合い学習法で進めています。

LTD話し合い学習法の概念と進め方については以下をご覧ください。
http://www.juce.jp/LINK/journal/1201/pdf/02_01.pdf

第1回の4月21日は、指導要領本文そのものの検討で、事前に精読して細かな項目に沿ってレポートを準備してきます。

LTDは協同学習の一種で、反転学習でもあります。

多い人では予習に7時間を費やしていました。

そうした緻密な準備にもとづいて小グループで討論しますから、理解が格段に深まります。

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感想の一端を紹介します。

(4回生Tさん)
「予習段階で自分が気づかなかったこと、理解できなかったことをグループでのミーティングを通して深く学べた。また、新たな疑問点なども生まれた。深い理解のためには課題だけでなく、それと関連する資料にも目を通しておくとよいと思った。」

(3回生Sさん)
「もっと準備して熟考する必要があると思いました。他のみなさんが話されている内容は、私の理解よりも格段に上のもので、私も深く課題を理解しなくてはいけないと感じました。次こそは、たくさんの視点から課題をみて準備します。」

次回28日は、新指導要領を批判している私の論文に対する批判的検討です。

ゼミ生には、私の意見を決して鵜呑みにせず、常に批判し、自分の頭でよく考えて「自分の意見」を持つように求めています。

批判的思考に期待しています。

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