新学期開始から早1カ月。
新入ゼミ生たちもすっかり馴染んできました。
5月10日のゼミでは、最後にサプライズの誕生日お祝い!
4月から、鳥飼玖美子さんの『英語教育の危機』をテキストに、最新の英語教育事情を把握した上で、5月はいよいよ協同学習を取り入れた英語授業の実践(模擬授業)に入りました。
5月後半から教育実習に出向く学生もいるため、待ったなしです。
協同学習で大切なことは、1人ではできないような「協同する必然性のある」ジャンプ課題の設定です。
そこで大切なのが、授業目標を「〜を理解する」にとどめず、「〜を理解し、分かりやすく説明できる」や、「〜を理解し、それを使って外国人に・・・の魅力を伝える」といった高アウトプット(外化・言語化)を伴う高度な設定にすることです。
このゴール設定が甘い授業は、だいたいが中途半端に終わり、もの足りません。
「わあ、むずかしそう!」という思いがあるからこそ、仲間同士で一致協力し、学びに集中するのです。
次に大事なのは、授業中の教師の発話や役割を最小化すること。
授業において、主役は学習者。
教師は、脚本家や演出家に徹するのです。
そうした舞台裏での「授業デザイナー」としての能力が問われます。
何度かダメ出しを受けながら、ゼミ生たちはたくましく成長していきます。
今回はゼミ報告を2回分まとめて掲載します。