希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

5月18-19日、日本英語教育史学会全国大会(神奈川大会)

期 日 2019年5月18日(土)・19日(日)

会 場 神奈川大学 横浜キャンパス(3号館305教室)東門近く

主 催 日本英語教育史学会

第35回全国大会(神奈川大会)プログラム

第1日: 5月18日(土) 受付開始 12:00(3号館305教室)

開会式 13:00 〜 13:10
大会会長挨拶 佐藤 裕美(神奈川大学国語学部長)

学会会長挨拶 江利川春雄(和歌山大学

総 会 13:10 〜 13:40

シンポジウム 14:00 〜 16:00  司会 竹中龍範

「初代会長・出来成訓先生の人と業績を語る」

竹中龍範(元香川大学教授)
茂住實男(拓殖大学名誉教授)
鳥越輝昭(神奈川大学教授)
上野 舞斗 (関西大学大学院後期課程)

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研究発表1 司会: 馬本 勉(県立広島大学

16:15 ~ 16:40 受験体験記は何を語るか:昭和戦前記の『文検英語科』の場合 惟任泰裕(中九州短期大学

16:40 ~ 17:05 明治期中学校英語教授実践の性格-上級学校英語入試問題における出題分野,形式,及び,内容の定型化- 西原雅博(久留米工業高等専門学校

17:05 ~ 17:30 伊藤和夫の「受験英語」指導における「構文主義」 藤村達也(京都大学大学院生)

*懇親会

第2日: 5月19日(日)

受付開始 9:00(3号館B101教室)

研究発表2

9:30 ~ 10:45 司会: 藤本文昭(横浜翠陵中学・高等学校)

9:30 ~ 9:55 1990年代以降における小学校英語教育の拡大過程-地方分権改革による自治体・学校の裁量拡大に着目して- 青田庄真(筑波大学

9:55 ~ 10:20 元同志社大学教授L.Wハブル氏の著作 森永弘司(同志社大学

10:20 ~10:45 明治時代の他教科内容を生かす小学校英語教育 二五義博(海上保安大学校

研究発表3

10:55 〜 12:10 司会: 榎本 剛士(大阪大学

10:55 ~ 11:20 英単語集に関する研究―中国・台湾と日本の高校生用英単語集の比較を中心に―  安部規子(久留米工業高等専門学校

11:20 ~ 11:45 Linguistic Imperialism と英語教育  嶋津成子(駒澤大学

11:45 ~ 12:10 戦後台湾の英語教育の発展過程―1950年代-1970年代の教科書研究から―  平井清子(北里大学

昼 食 12:10 ~ 13:00 *生協食堂は休業(会場内は飲食可)

研究発表4 13:00 ~ 14:40 司会: 拝田清(和洋女子大学

13:00 ~ 13:25 講和後におけるロックフェラー財団フィランソロピー戦略とELECの取り組み  広川由子(愛知江南短期大学

13:25 ~ 13:50 宮崎県の高校英語教育の歴史に関する研究-1960年頃の宮崎県立福島高校の教員を中心に- 水島孝司・安井誠(南九州短期大学

13:50 ~ 14:15 若林俊輔の英語教育論―中期(東京学芸大学時代)の論考から分析― 若有保彦(秋田大学

14:15 ~ 14:40 熊本洋学校の英語教授法は2021年に通じるか 米岡ジュリ(熊本学園大学

閉会式 14:50 ~ 15:00

受賞者発表 会長 江利川春雄(和歌山大学

閉会の辞 副会長 田邉祐司(専修大学




*大会参加費【会員】一般:1,000 円/学生:無料【非会員】一般:500 円
*懇親会参加費:5,000円

5月11日、神戸英語教育学会@神戸三宮

神戸英語教育学会第22回研究大会

■日 時 2019年5月11日(土) 09:30~16:50

■場 所 神戸市勤労会館 403講習室(神戸市中央区雲井通5丁目1-2)

■参加費 会員(無料)・非会員(500円) *どなたでもご参加いただけます。

■内 容 

09:30~ 受付開始

09:45~ 総会

10:30~12:00 研究発表Ⅰ

1. 「受動的な聴衆から能動的な英語使用者へ移行させるプレゼンテーション指導法について」
村端 啓介(有明工業高等専門学校) 

2.「教員養成課程における学習英文法の授業実践:『主体的・対話的で深い学び』を目指して」
上野 舞斗(四天王寺大学ほか・非 / 関西大学大学院博士後期課程)

3.「The Efficacy of TT in Japan ― at TEES」
  山内 啓子(神戸松蔭女子学院大学)

昼食休憩(12時00分〜13時00分)

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13:00~14:30 研究発表Ⅱ

4.「高校生の外国語学習不安」
鈴木 誠(埼玉県教育委員会)・西山 涼太(埼玉県立坂戸高等学校)

5.「多義語習得にカタカナ語が果たす役割」
  木村 麻衣子(武庫川女子大学)

6.「オーストラリアの多文化主義とシティズンシップ―異文化理解を中心に―」
  吉野 康子(順天堂大学)

14:50~16:30 KELTセミナー:「4技能育成につながる<多読>の可能性」

14:50-15:00  趣旨説明と講師紹介  司会 拝田清(和洋女子大学

15:00-15:30  基調報告①「多言語話者の多読を用いた言語語習得法」
                                伊庭 緑(甲南大学)

15:30-16:00  基調提案②「4技能育成について:高大連携と外部検定試験」
                                眞砂 薫(近畿大学)

16:00-16:40  全体討議:フロアを交えて質疑応答と全体討論
  
16:40~ 閉会式

17:10~ 懇親会


■問合先 haida6246[@]gmail.com (事務局・拝田[はいだ])

4月27日(土)京都で講演します。

「どうなるどうする 改訂学習指導要領と英語教育」

どなたでもご参加いただけます。ぜひ、お越し下さい。

日時 4月27日(土)13:30~16:30

場所 京都教育文化センター
    京都市左京区聖護院川原町4-13 (京都大学医学部付属病院南側)
    京阪電車神宮丸太町駅」5番出口より徒歩3分
    市バス 熊野神社前、丸太町京阪前

内容・日程

1,司会と挨拶……10分弱  司会は田中容子先さん

2,各報告……10×3分
 小学校:相楽教組 梅美台小学校 木村宇多子さん
 中学校:市教組 山本純子さん
 高校:府立高教組 洛東高校 西田陽子

3,講演……90分 「改訂学習指導要領と英語教育、どうなる・どうする」
        和歌山大学教育学部教授 江利川春雄

新指導要領の批判だけでなく、むしろこれを乗り越えるための協同的な学びの実践方法をワークショップを交えて提供したいと思います。

(休憩)

4,意見交換 グループ討議あり30分

5,まとめと教科書採択問題の今後の行動提起10分

終了後、タクシーで移動して懇親会へ。

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根岸恒雄先生の新著『英語授業・全校での協同学習のすすめ』

根岸恒雄先生が待望の新著『英語授業・全校での協同学習のすすめ~「主体的・対話的で深い学び」をめざして~』(高文研、本体2000円+税)を出版されました。

根岸先生は、埼玉県で定年まで中学校の英語の先生をされ、その後は埼玉大学大学院に進まれ、現在は大学で英語科教育法などを担当されています。

こうした経歴ゆえに、この本には協同学習に関する学校での豊富な実践と、研究の成果が凝縮されています。

本の帯に書かせていただいた推薦文は、私が心からお伝えしたい気持ちです。

*****

協同学習による英語授業改革から学校全体の改革へ。

豊富な実践例と教材を交え、具体的な道筋を示した待望の書。

人格形成と学力形成をめざし、授業と学校を幸せな場に変える根岸実践40年の集大成。

心から勧めたい感動の1冊です。

*****

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私も新学期のゼミ用テキストの1冊として、この本を活用させていただきます。

なお、根岸先生に直接お申し込みいただくと、送料込み2000円のみでお送りいただけるとのことです。

以下のフォームで申し込めます。


ぜひお読みください。

生徒同士が学び合い、高め合える「幸せな」授業と学校づくりを楽しみましょう!

(*3月26日現在、Amazonでは「根本」恒雄と誤記されており、「根岸」ではヒットしません。改善を申し入れたのですが…)

大学英語入試「民営化」の中止を

東大・京大など旧7帝大中6大学が、出願要件ないし必須要件としない。

文部科学省国立大学協会の強い縛りがあるにも関わらず、大学英語入試への民間試験の導入は、スタート前から前代未聞の異常な展開となりました。

なぜ、このような事態になったのでしょうか。

大学英語入試「民営化」の問題点を、『全大教新聞』第357号(2019年3月10日)に寄稿しました。

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全大教というのは、全国大学高専教職員組合の略称で、和歌山大学職員組合など国公立大学などが加盟する全国組織です。

この記事を読まれた「地方国立大学教員」(匿名)から私に葉書が届き、次のように書かれていました。

「英語民間試験利用の問題点の指摘、全くそのとおりだと思います。国大協内で真面目に議論が行われたとは思えませんが、国大協のガイドラインを完全には無視できないという大学執行部の主張に従い、本学も東大方式を採用することになりました。弱小大学の精一杯の抵抗と言ったところです。」

「東大方式」とは、(1)CEFRのA2以上を出願要件とする。ただし、(2)高校からA2レベルに相当する英語力があるとの証明書、または(3)いずれも提出できない場合には理由書を出せば代替措置とする、というものです。

要するに、民間試験は出願の必須要件にはしない、という賢明な方針です。

この東大方式が、その後の流れを変え、全国の大学に希望の光を与えていることがわかります。

W大学でも「英語入試に民間試験A2の成績を出願要件とする」という大学執行部の流れができつつありました。

しかし教育学部の教授会ではこの方針は認められず、継続審議を経て、最終的に民間試験は出願資格として活用するが、やむを得ない事情がある場合には理由書をもって代替させることに決しました。

また、学部長は出願資格はA2ではなくA1にしたいと明言しました。
これは熊本大学の英断と同様、素晴らしいことです。

いま、全国各地で同様のバトルが展開されていることでしょう。

制度設計の不備が、学校現場に大混乱を招いています。

政府や文科省の関係者は、この失策でもまた、誰も責任を取らないつもりなのでしょうか。

3月9日(土)新英研和歌山支部研究例会

新英研和歌山支部の研究例会

どなたでもご参加いただけます。
皆さまのお越しをお待ちしております

日時:3月9日(土) 10:00~12:00
 (*同日13:45からは同じ教育学部で和歌山英語教育研究会も開催されます)

会場:和歌山大学 東3号館(教育学部)自然棟410教室(4階)



【内容】

1 少し長めの参加者自己紹介
  最近の授業や教育活動や研究で悩んでいること、うまくいったこと、課題点、到
達点など自由に出し合いましょう!

2 発表1 「自分たちで授業をつくり、未来を創る」 和歌山大学 江利川春雄

 全国各地の小中高で行われている協同学習授業実践を数多く見てこられた江利川先
生が到達した「授業がうまくいくツボ」とは?4月からの新年度に向けて必見の発表で
す!

3 発表2 「高校英語科授業におけるMediationを踏まえた生徒の役割について-「英語
表現Ⅱ」用教科書ディスカッションパートの分析から-」和歌山大学教育学部4回生 小
阪直也

 2018年2月に発表されたヨーロッパ共通言語参照枠(CEFR)のCompanion Volume(補足版)に記載されたmediation(仲介)の概念で、実際高校で使われている英語の教科書の使用法をとらえるという、学習指導要領の1歩2歩先を行く研究。指導要領の4技能5領域という固定観念を超えた新しい世界を、4月から高校の教壇にたつことになる青年教職員のホープ、小阪さんから聞き出しましょう!

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会費:一般会員1000円 学生会員500円
 ※今回初めて会に参加される方は無料です。次回の研修会から会費を徴収させていた
だきます。

akohi11923[@]live.jp

3月16日(土)京都で日本英語教育史学会例会

日本英語教育史学会 第272回 研究例会のご案内

◆例会は会員・非会員に限らずどなたでもご参加いただけます(予約不要)。
  ふるってご参加ください。

 日 時: 2019年3月16日(土)14:00~17:00

 会 場: 真宗教化センター しんらん交流館

        (京都市下京区諏訪町通六条下ル上柳町 199)

 参加費: 無料

研究発表①

 1940年幻の東京オリンピック及び1964年東京オリンピックにおける英会話ブーム

溝口 悦子氏(拓殖大学早稲田大学(非常勤))

【概要】太平洋戦争開戦間近の1940年に開催予定だった東京オリンピックと、戦後高度経済成長期に開催された東京オリンピックにおいて、一般庶民はどのように英語と向かい合っていたのか。英会話ブームと呼べる現象はみられたのか。本発表では、それぞれのオリンピックにおいて日本人が英語と向き合う様子と背景を、国立公文書館所蔵の資料や新聞・雑誌記事等の分析を通して、浮き彫りにすることを試みたので報告する。


研究発表②

 旧制第五高等(中)学校お雇い外国人英語教師の経歴と教育業績

西 忠温氏(元崇城大学教授)

【概要】明治19(1886)年政府は「中学校令」を発布、全国に5つの中学校が設置され、翌年熊本では第五高等中学校がスタートした。同27(1894)年高等学校(通称五校)に昇格、帝大進学のための超難関校となり、昭和16(1941)年12月8日の対米英宣戦布告まで17人の外国人教師が在任した。 

本発表では熊本市崇城大学共同研究チームで調査研究した紀要論文9編から4編を選び、各人の経歴と教育実績などについて報告する。

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<問合先> 日本英語教育史学会例会担当 メール: reikai[@]hiset.jp

       
        ◆例会終了後に懇親会を行います。こちらにも奮ってご参加ください。


<会場案内>

 次のリンク先をご参照ください。