希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

協同学習に対する大学生の意見(その2)

8月5-6日,和歌山県有田川町清水の「山荘アオ」で行われたゼミの夏合宿が終わりました。

お天気にも恵まれ,いやあ,楽しかった!

下の写真は,生石(おいし)高原からの展望です。
遠く,淡路島や四国まで見えました。

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総勢10人で,教員採用試験,公務員試験,大学院入試の準備で忙しい4回生が5人も参加してくれたこと,それに大学院生まで来てくれたことが特に嬉しかったです。

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合宿の詳しい報告は後日として,ここでは「協同学習に対する大学生の意見」の続きをご紹介しましょう。

私の主観を入れないために,すべて原文のままで,受講者全員分を載せています。
それらから,協同学習に対して大学生がどのような意見・感想を抱いているのかをご判読ください。

Tさん
「協同学習をすることにより,自分のわからないところを教えてもらえ,助けあうことができると感じました。また,楽しんでできるので,授業をうけることがたのしく思えることが多かったです。」

Hさん
「協同学習は,とても楽しく学習できると思うので,とても良い学習方法だと思います。班の人と交流を深めることができるので,とても良いと思います。分からないことがあっても協力し合える点も良い点だと思います。
班で協同する課題は,集まるのが大変だったり,役割に差が出てきてしまうので,大学では少し大変かと思います。」

Nさん
「責任感がつきまとってきて,しっかりしないといけないなあとなったりするところが良いところだと思いました。」

Hさん
「グループで学習することで,1人で学習するよりも協力しようとする姿勢ができ,仲間と共に学ぶことでわからないところを聞けたり,教え合ったりして楽しみながら学べると思います。座って聞く講義よりもグループの方が好きです。4班のメンバーが良い人だったから余計にそう感じました。」

Tくん
「一人で勉強しているだけでは,そこで得られた知識や意見をぶつけ合う場が無いと思います。協同学習を行ってはじめて自分の意見の良い点や悪い点が認識でき,色々な考えの一部であることが分かると思います。1つの作業を複数の人間で行うことはとても意義あるものでした。しかし実際にはそのその作業を1人でしなければならないということも感じました。」

Yさん
「グループで学び合うことで自分の考えとグループメンバーの考えを比較することができ,視野がとても広がると思います。また,一人では不安なこともみんなで協力することで自信を持って取り組むことができ,いろいろな課題に積極的にチャレンジできると思います。」

Mくん
「グループ学習により,勉強する時に教え合い,学び合いが活発になったと思います。私が教師になった時も効果的に導入していきたいと思います。役割分担を決めたという点もよかったと思います。心理的な面ですが,自分の仕事を自覚することで,班意識も芽生えると思います。ありがとうございました。」

Mくん
「役割分担をシビアにしていかないと,サボる人が出てくるので全員が責任が負えるような環境作りが必要だと思いました。」

Hさん
「まず,とても楽しかったです。予習が必要になり,その過程がすごく大きいな,と。また,他の学生が,がんばっているのを見て自分もがんばろうというモチベーションが上がったように思います。グループ内で協力して進めて行くのが大変だったけど,何より楽しかったです。」

Rさん
「個人で思考する時間というのもある程度は必要ですが,みんなであれこれやっていくことが楽しく,考えが深まりました。かなりグループワークも多かったので,普段あまり話せない人と話したりしてよかったです。授業づくりで一気にうちとけたとも思います。ただメンバーの固定化をしてしまうのが良いのか悪いのか・・・。」

Tくん
「分からないところがあれば友だちに聞くことができていいと思いました。」

以上です。