希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

鳥飼さんの記事、内田さんらの新著、そしてバーベキュー大会!

本題の前に2点。

鳥飼玖美子さんが北海道新聞6月21日付に寄稿した「成果が上がらぬ英語教育 健勝なき改革 悪化招く」が秀逸。

「現状を検証せず、改革の結果を総括せず、抜本的改革を言い続ける慢性改革病は、早く治療しないと日本の英語教育が末期症状になる。政策立案者がなすべきことは、思い込みを捨て、虚心坦懐に現場の声を聞き、現状をきちんと分析した上で、専門家に対策を練らせることである。その対策を実施するにあたり必要な条件整備こそが、政治家の責任である。」

内田樹さんらの新著『脱グローバル論:日本の未来のつくりかた』講談社)をオススメします!

まずは、「脱グローバリズム宣言」と題した内田さんによる「はじめに」を読んでみてください。

「社会的弱者たちを守ってきた「ローカルな障壁」を突き崩し、すべてを「市場」に委ねようとする。 その結果、医療がまず危機に陥り、続いて教育が崩れ、司法と行政が不可逆的な劣化過程に入りました。
現在もそれは進行中です。この大規模な社会制度の再編を通じて、「健常者のための医療、強者のための教育、権力者に仕えるための司法と行政」以外のものは淘汰されつつあります。」

「大学入試にTOEFLを!」などというトンデモ方針は、まさに悪しきグローバリズムの先端の行く政策です。

さて、前回のゼミの活動報告を吉本さんが書いてくれましたので、紹介します。

6月17日のゼミは、大阪・ときめきビーチにてBBQ大会でした!

4月から、LTD学習法・プロジェクト研究・ディベートなどのハードな課題に一生懸命取り組んできたので、今日はそのご褒美としてみんなで思いっきり楽しみました!

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