中学用の検定教科書をあえて使って、共有の課題とジャンプ課題を盛り込んだ「協同学習による英語授業」をデザインし、実際に模擬授業で検証していくというものです。
私たちが世に問うた『協同学習を取り入れた英語授業のすすめ』(大修館書店、2012)は、英語科における協同学習を正面から扱った初めての本として好評を博し、現在4回増刷されています。
そうした現場からのニーズに応えるかのように、次期学習指導要領には「「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習(いわゆる「アクティブ・ラーニング」)や,そのための指導の方法等を充実させていく」という方針が盛り込まれる予定です。
いよいよ協同(協働)学習が、本格的に全国の学校に導入されそうです。
その準備を急がなければなりません。
前述の私たちの本では、教科書を超えた高度な学びに力点を置いていました。
しかし、多くの学校現場では検定教科書に沿って授業をせざるを得ない現実があります。
他方、協同学習のハイライトとも言える高度で応用的な「ジャンプ課題」を行うには、教科書の内容はしばしば簡単すぎます。塾で学んでしまった子もいます。
その点をふまえて、あえて検定教科書をベースにすることにこだわり、いかにしてジャンプ課題までをも盛り込むかに知恵を絞ろうと思います。
設問やタスクの設定にカギがありそうです。
試行錯誤もあるでしょう。
しかし、あえて検定教科書から逃げずに、わくわく・ドキドキ・ハイレベルな協同的授業をめざします。
詳しくは和田さん自身のゼミ報告をご覧ください。