希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

宮原小学校でたくましく成長したゼミ生

6月20日は、協同教育では全国屈指の実践校である和歌山県有田市立宮原小学校を、大学院生3人と一緒にお邪魔しました。

午前から午後まで多くの授業を拝見し、授業者へのコンサルテーション、そして全教員を対象としたコンサルの共有化と課題提起をしました。

この学校の最大の特徴は、特別の研究授業だけでなく、日常的にOJT(On the Job Training)に取り組んでいること。

つまり、日常の授業を校長や同僚、ときには私のような外部講師が参観して、改善意見を話し合います。

その数は、年間で40〜50回。

これによって、教師はメキメキ協同的な授業力を高めていきます。

こうして、問題行動も保護者からのクレームもなくなり、学力も大きく向上しました。

20日は3校時に様々な学級を拝見し、4校時は5年生の算数のOJT研修授業。

授業者は、なんと私のゼミ出身者の山本先生。

教師の発話を最小限にとどめ(おそらく、45分授業中、3分以下でしょう)、児童の主体的な学びを最大限に引き出して行きます。

教師の指示待ちではなく、児童が「自分たちで授業をつくる」

これが宮原小学校の基本方針です。

今年の4月に同校に赴任した山本先生も、最初は授業スタイルの違いに戸惑ったと言います。

しかし、OJTを重ね、下田校長以下、同僚からの助言で、わずか3カ月で協同学習の実践家として大きく成長しました。

自分と自分授業の変化に、本人もビックリしたそうです。

子どもが最後まで学びへの集中を切らさない、誰一人見捨てず、仲間と助け合って学びを深める。

協同的な学びが「学校文化」として定着し、新任教員にも確実に引き継がれている。

感動しました。

その感動をもっと書きたいところですが、そろそろ授業(ゼミ)に行かないと。

ゼミ生たちにも、先輩の活躍ぶりを写真を交えて報告します。

そのゼミ生たちの頑張りについては、以下の報告をご覧ください。

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