希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

入試問題を今から作れ!? 新型インフルエンザ対策で

大学の入試問題作りは、仕事の中でも最もシビアなものの一つである。
単語一つ間違えても、マスコミはここぞとばかりバッシングする。
だから、担当者は春先から何度も会議を開き、知恵を絞り、点検に点検を重ね、極秘資料の保管に気を配る。

その入試問題を、全国の多くの大学で、秋の今から、短期間で、もう一つ作る必要がありそうだ。
国立大学協会新型インフルエンザ対策として、「追試」を用意せよというのである。

そうなると、うちの学部では5教科で10科目作らなければならない。
人員削減などで仕事量は限界に達し、「ぜったい無理だ」という悲鳴も聞こえる。
科研費の申請時期とも重なる。

上から号令するのは簡単だ。
しかし、何一つ仕事が減らされないまま、先生たちには問題作成の重圧だけがのしかかる。

感染列島の知られざる苦悩を、だれか知ってほしいものだ。

(気分を切り替えて、今から広島に出張してきま~す。)